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レビュー一覧
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| すずきさん 「汝、星のごとく」 10/10(土) TOHOシネマズ 日比谷にて鑑賞 |
| 藤井道人監督が手がけた映画「汝、星のごとく」は、瀬戸内海の息をのむほど美しい島々のロケーションと圧倒的な映像美の中で、櫂と暁海が歩んだ重くも鮮烈な15年間の軌跡が丹念に描き出されていました。 横浜流星さんと広瀬すずさんが全身全霊で体現した、お互いを唯一の救いとしながらも傷つけ合い、運命に翻弄されながら自らの選択で生きようとする気迫がスクリーンからひしひしと伝わってきて圧倒されます。小説の行間に込められていた息苦しさや痛みを伴う愛の形が、光と影のコントラストや叙情的な音楽の力によって見事に視覚化・聴覚化されており、エンドロールが終わった後もしばらく席から立てなくなるほど深く胸を打たれました。 周囲の大人たちが抱えるどうしようもない業の深さや、逃れられない環境の中で必死に絆を確かめ合う二人の姿も非常に繊細に紡がれており、原作の持つ魂をそのままに、一本の独立した映像作品として完全に昇華された見事な傑作でした。 |
| 高橋 真奈美さん 「DIGGER/ディガー」 10/6(火) ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞 |
| 今月私がオススメしたい映画は「DIGGER」です。鑑賞した人の意見が賛否両論分かれるのも納得で、私自身も予告にまんまと騙された作品でした。 多額のハリウッド予算を投じ、かつトム・クルーズ主演でありながらも自主制作映画を観ているかのような本作は、自国や他国に対する社会風刺、更に女性差別や人種差別的なセリフもあり、笑いながらも『観る人によっては不快になるのではないか?』と少しハラハラする作品です。 それでも、豪華セットの中、1カットで撮影されるシーンの数々は素敵で、その豪華なセットにだんだんと侵食してくる現実世界、そして多くを語らないままのエンディングや奇妙なエンドロール。この映画を観終えた後は『人類がこのまま生きていたらこの映画はノンフィクションになるのではないだろうか?』とまで考えさせられました。 今の時代、世間の評価やコンプラを気にした道徳的な王道な作品が多い中、この癖の強い「DIGGER」がスパイスになり、普段小説や映画を観続けていると『また御涙頂戴か、またタイムリープか‥』とマンネリしている私の心が刺激され、この刺激によってまた『王道で道徳的なエンタメ映画も、やはり面白い!』と再確認できるので、この王道からはかけ離れた映画を皆さんも是非スパイスにして欲しいです。 |