レビュー一覧
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佐々木悠衣さん 「唐人街探偵 東京MISSION」7月9日 MOVIXさいたまにて鑑賞 |
観ていて気持ちが良いほど豪快で面白い映画でした。全く予想ができない結末で、最後まで楽しめました。中国で大ヒットしたシリーズ第3作目、東京が舞台ということもあり、キャスティングやロケーションには強いこだわりを感じました。 中でも渋谷のスクランブル交差点のシーンがとても印象に残っているのですが、撮影許可が下りず原寸大のセットを制作して撮影したと知り、規模の大きさに驚きました。エキストラの数もとても多く、ダイナミックな映画だと感じました。シリーズ物ではありますが、冒頭で前作のあらすじが紹介されるので本作から観始めても十分に楽しめます。 そして、『日本と言えば…?』であげられる日本文化はだいたい登場していたように思います。数多くの日本文化が散りばめられているのは、チェン・スーチェン監督が日本好きということもあるのではないでしょうか?すでに12か国で公開されているそうですが、日本を代表するそうそうたる俳優の熱演を他国の方々にも見ていただけるのは、とても嬉しく感じます。 また、本編の最後で次回作の舞台が予告されるというのが恒例となっているので、次回はどこで事件を解決するのか…を楽しみにご覧になってみても良いかもしれません。 |
神月 淳さん 「キャラクター」7月20日 横浜ブルク13にて鑑賞 |
サイコな殺人鬼の殺人現場に遭遇してしまう…など、非現実的なシチュエーションにも関わらずちょっとリアルにも感じられたのは、殺人鬼の人物背景が細かく設定されていたからでしょうか。 サイコパスの役は、どこか『やりすぎ』になってしまいがちな役者さんが多いと感じるのですが、Fukaseさんのお芝居はなぜか自然体に見え、音楽意外の才能やセンスを確かに知らしめたのではないかと思います。圧巻で、まさに『キャラクター』という其れでした。 菅田将暉さんのお芝居ももう流石の域…ストーリーが進むにつれ、徐々に、サイコパスに負けない危険な雰囲気が出てきたり…と、中盤辺りからは、コマごとの展開にワクワクしていました。脇役も豪華で画的にも華があり、小栗旬さんなどは、確実に作品へ深みをもたらしていました。そしてラストシーン…続編があるのではないかという、程よいザワザワ感で、観賞後に誰かと話題共有したくなるような映画です。 余談ではありますが…ストーリー上の設定とロケ地が共に地元の横浜で、よく知っている場所がちょこちょこ出てきた事も、映画の世界に入り込むスパイスになっていました。こういう事も、映画の楽しみ方のひとつであったりしますよね。映画鑑賞の際は、スタッフロールの最後までしっかり観ると、発見や気付きもあって面白いのでお勧めです。 |