レビュー一覧
|
早川和希さん(女性/20代) |
去年、ぴあで追加募集があると知った私は、選ばれるはずがない、と思いつつ映画が大好きだという気持ちを綴り応募しました。ぴあ特別会員に選ばれたというメールを見た時は興奮を抑えられず寝ている母を起こしてしまいました。 この1年、気になる作品はほとんど観ることができ、1日に3作品も鑑賞するという夢のような時間を過ごすことができました。映画をいつも以上に観たのもあり、より映画が好きになり、今年も始まったばかりですが観たい作品が多くていつ観に行こうか計画を立てるのがとても楽しいです。 残すは最優秀賞の投票と授賞式への参加のみになってしまい寂しさと同時に楽しみでもあります。機会があれば、また日本アカデミー賞協会会員になりたいです。今年も素敵な映画たちに会えるといいなと思います。そして、2014年は大好きな年になりました、1年間ありがとうございました。 |
山本さん(男性/30代) |
映画は人だと思います。作品は監督や俳優、脚本や音楽、美術といった映画愛を持った人々との出逢いで生まれ、そうして生まれた作品とあるとき出逢えたことで景色が違って見えたりする。人に話したくなったり、聞いてほしくなったりします。好みはそれぞれでも恋に落ちたものの魅力は恋に落ちた本人にしかわかりません。そんな“よくある話”や“よく聞く話”と言われるものに同じものは1つとしてなく、それらは一人一人にとってのたった1つの物語です。 この一年を通して、ものを伝える人の想いを新しい角度で知ることができました。映画がたくさんの人の想いを乗せて世に送り出されているのと同じように、こうしたレビューや体験記も誰かの目に触れることではじめて想いがあることを伝えることができる。“おもしろかった”“感動した”“泣けた”どこかで聞いたことのあるような文句や、“同じような内容の映画だ”とくるめられ流されてしまうような表現描写の中にもそれぞれの映画、作品へのたったひとつの想いたちが存在するのだと強く感じることができました。拙くも誰かに届いていればいいなと欲張りながら。 僕は映画が大好きです。だから映画の魅力を伝えたい、教わりたい。映画を軸に伝え教わる多くの機会をいただいた1年に感謝し、更なる“出逢い”に繋げていきたいと思っています。とはいえこれを書いている今は最優秀賞投票も授賞式もまだ。もう少し楽しませていただきます。 |
矢嶋杏奈さん(女性/20代) |
映画は映画館で見ることを想定して作られている、だから映画館のスクリーンで観ないと意味がない・・・そう思い、「これはDVDでいいや」という考えは捨てて、選り好みせずどんなジャンルの映画も観るようにしました。また、普段通っていた最寄りの映画館が日本アカデミー賞協会会員証の使えないところだったので、少し遠出をして、今まで行ったことのない映画館にも行く機会が増えました。都会にある大手の映画館は相変わらず広くて綺麗で居心地がよく、有楽町・日比谷などの映画街にある古き良き映画館の雰囲気も大好きでした。 昨年度、印象的だったことが二つあります。一つ目は、丸の内ルーブルと新宿ミラノ座が閉館したこと。ミラノ座は大晦日に閉館したので記憶に新しいのですが、ラストミラノの旧作上映には大勢の人がつめかけ、満席の回も出たと聞きました。有終の美を飾れたのではないかと思います。二つ目は、高倉健さんが亡くなられて、名画座以外の映画館でも追悼上映と称して旧作の上映を行っていたこと。多くの映画館で上映していたので驚きました。同時に、健さんは本当に多くの人々に愛されているのだなと痛感しました。長い間本当にお疲れ様でしたという気持ちでいっぱいです。 2014年を日本アカデミー賞協会会員として過ごして、たくさんの映画に触れて、本当に楽しかったです。2014年のベスト、邦画は「太秦ライムライト」、洋画は「プリズナーズ」に決まりです!来年も邦洋問わず、良い作品に巡り合えたらと思います。 |
小室明子さん(女性/30代) |
それは2014年3月初旬とある日の深夜、迷惑メールに入っていた一通のメールから始まりました。もしあの時、迷惑メールに入っていた為、気づかなかったら・・・私の2014年はアカデミー会員として映画を沢山観に行く事もなく、平々凡々に終わっていた事でしょう(笑)。レポートを書くため映画館へ通う日々が始まり、何本観たかもう覚えていませんが、どの映画も素晴らしく一つ一つを今、噛みしめるように思い出しています。 映画の素晴らしい所は、やはりたった2時間で違う人生を主人公になった気分で疑似体験できる面白さにあると思います。しかし敢えて2014年度のベスト映画を選ぶとしたら、「インターステラー」を選びたいと思います。「インターステラー」は、時を超えた親子の愛の物語という側面を持ちながら、今までの映画で恐らく表現された事のない5次元世界を描き出し、新たな世界の扉を開いた先駆的映画です。自分も脚本を書いていますが、「インターステラー」の圧倒的世界観に正直打ちのめされましたが、この映画で自分と宇宙が一つになるような感覚を味わいました。 映画は人々に生きる勇気と希望を与え、時に叱咤し、気づかせ、考えさせる、変幻自在なのに親密な家族のような存在です。その映画を昨年沢山観た事で、自分自身が確実に変化し、醸成したように思います。今年の日本アカデミー賞の最優秀賞を誰が取るのか、この目でその瞬間をしっかり目に焼き付けてたいと思います。 |
Shioriさん(女性/20代) |
観たい映画があるときには早く公開日にならないかなぁと思いますが、こうしてレポートを書いたり、他の皆さんの感想を読んだりすることが、もう出来ないと思うと寂しいです。去年、日本アカデミー賞会員に選んで頂いたと言うメールを頂いた時、家族からは『ただのオタクなのに日本アカデミー賞の会員になってもいいの?』と言われてしまいました。この1年レポートの為に!などとかこつけて映画とつくものなら何でも観て、聞いて、参加し、もっと映画を愛する気持ちが増したのではないかと思います。 普段、行きつけの映画館にしか行かない私でしたが、会員証のお陰で様々な映画館を巡り、すっかり映画館マニアにもなってしまいました。お気に入りは丸の内ピカデリー!2階があると知らずうろうろし、上映時間を過ぎてしまったのは恥かしい思い出です。逆にTOHOシネマズシャンテやシネマート六本木のような試写室のような少し小さめの空間もお気に入りです。中には両親が小さいときからある映画館もあり歴史の長さを感じました。そんな歴史のある映画館が次々と閉館してしまうと言うニュースは本当に残念でした。 今年も映画には夢や愛、時にはジャーナリストのペンのように世界で起きている様々な出来事を教えてもらいました。作品の大小に関わらず素敵な作品に出会えて感謝しています。そんな素敵な作品やこれから生まれる作品をこれからも微力ながら応援したり広められたら嬉しいです。 |