MIKIさん(女性/50歳/会社員) 「ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!」 11月15日 試写会 |
映画の予告を見た時からゾクゾクと鳥肌が立ってしまった作品、是非是非見たいと早速行ってきました。 世界最高峰のバレエコンクールのユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)。毎年世界中から9歳~19歳の5000人を超える応募があり、世界各地の予選を勝ち抜きニューヨークでの最終選考に残るのは200~300人程度のみ。入賞すれば世界の名門スクールへの奨学金やバレエ団への入団が約束される。いくつかのステップを勝ち抜いてYAGP最終選考に残った6人の子どもたちを追ったドキュメント。昨今、海外のバレエコンクールで日本人も入賞しているが、バレエコンクールってこんな風に行われているのかと興味深く見た。小さい頃からバレエが大好きという情熱、これだけの過酷なレッスンをこなしてコンクールに臨んでいるのかと初めて知った。 アラン、11歳。バレエでこれだけの表現が出来るのかと驚いてしまう。そして常に自分の体をバレエのために鍛えている姿、これが本当に11歳の子がやっていることなのかと思った。また、親も子供が一流の指導者のもとでバレエのレッスンが出来るように努力を惜しまない姿、子供の夢のためにこれだけのことをするなんて凄いなぁと見ていた。 ジョアン、16歳。夢は英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパル。親元を離れ、レッスンをする日々。ブレない目標に向けて日々努力する姿は感心してしまう。ジョアンのコンクールでの踊りの凄さには鳥肌が立つくらいゾクゾクしてしまった。アランやジョアンと同じ年齢だった時、私は一体、何になりたいと思っていただろう、はっきりとした目標を持っていたかな等と自分の当時を思い出し、目標がはっきりしている子供たちって凄いなぁと思いながら見ていた。 いよいよコンクール本選。出場者の誰もが自分よりも上手に見えて、自信と不安が入り混じる待合の時間。そして、5分の演技に全てをかける子どもたちの姿。晴れの舞台で一つのミスから崩れていく姿は、踊る技術以上に晴れの舞台でミスなく最後まで踊ろうとする精神力が必要なんだなと思った。夢への第一歩のため、全力で向かうその姿に、無事に踊り終えてほしいと祈っていた。コンクールが終わっても、次のステップへの努力を惜しまない子どもたち。観終わった後、心に感動が残る。もう一度見たいと思った作品だった。 |
横沢佑真さん(20代/飲食業) 「今日、恋をはじめます」 12月14日 TOHOシネマズ有楽座にて |
今回の映画レポートを記す前に簡単にではあるが僕の自己紹介をさせていただく。 僕は男だ。つまり、何年か前には、僕は少年だった。どのくらいの割合でかと聞かれれば、それはもう結構な配分の男子であり、ボールが転がっていればすかさず外へサッカーをしにいくし、鼻水が垂れてくれば一切のためらいを持たずに袖で拭うし、毎週火曜日には少年マンガの壮大な冒険や息をもつかせぬ闘いに胸をワクワクドキドキさせているような男の子だった。そんな関係で少女マンガなどというナンパな代物とは無縁の、まさに少年時代を過ごしてきたわけである。 で、先日鑑賞した「今日、恋をはじめます」だ。映画とはいえ原作が少女マンガで、なおかつ前評判を聞けば、それはもう存分なパーセンテージの女子的ストーリー舞台設定キャラクターというではないか。そんな作品を観れば、鼻水とコーハが染み付いた僕の体は拒否反応を引き起こし、瞬く間に性転換されてしまうのではないかという一株の懸念もあった。そして、その予想は当たった。もちろん、性別が変わるほど深刻ではなかったが、この映画を観た僕は体にある異常をきたしたのだ。 胸がキュンキュンする。胸がワクワクでもドキドキでも、ましてやパチパチでもない。キュンキュンするのだ。映画の内容に関していえば、僕がイメージしていた少女マンガ通りの展開なのだが、ヒロイン役を演じる武井咲ちゃんの恋する表情、その相手役である松坂桃李くんのクサイ台詞、耳が真っ赤になるくらいプラトニックなお話に、まるで恋患いのような症状を発症させられる。 なるほど、こんな物語を読んで育っていたから、あの頃の女子たちはあんなにも大人だったわけか、と何年か越しに納得できた。 とにかく、この作品は夢見る少女には見せたくない。素敵すぎる恋のお話に胸の高鳴りが高まり、世の少年との間に、主に精神年齢というギャップがますます広がってしまうかもしれないからだ。 あー今日にでも、恋をはじめたい。 |
丸茂さん(女性/26歳/販売業) 「007 スカイフォール」12月6日 TOHOシネマズ渋谷にて |
007シリーズはテレビで2作品観た事があるだけで、今までさほど興味がなかった。しかし、本作が世界中で大ヒットしている事と予告編でジェームス・ボンド演じるダニエル・クレイグが超カッコ良かった為、俄然興味が湧き、今回は劇場に足を運んだ。 映画開始早々、派手なアクションが繰り広げられ衝撃的な展開を迎えたところで、2012年グラミー賞総なめ歌姫・アデルによる優雅で深みのある楽曲と共にオープニング映像が流れる。本作をスタイリッシュに表現した素晴らしいこの映像のおかげで、それまで馴染みのなかった007の世界に自然と入りこめた。ジェームス・ボンドの所属する、秘密諜報部MI-6の諜報員データのリストが盗まれる。それをきっかけにボンドの上司Mが何者かに脅迫され、更にMI-6の本部が爆破される。かつてない危機にボンドは立ち向かうというあらすじなのだが、本作は敵を捕らえてカッコ良く倒す、という単純なストーリーではない。それぞれの登場人物が抱える苦悩・葛藤・悲しみを丁寧に掘り下げ、ドラマ性の高い重厚な物語に仕上げている。また、スパイ映画に欠かせないアクションシーンの描き方も秀逸だ。私はよく、あまりにもアクションのスピードが速すぎるとついていけずに、気がついたら闘いが終わっていたというアクションシーン置いてけぼり現象に陥る事がある。しかし本作では、動きの速い激しいシーンに、じわりじわりと相手との距離感を詰めていく緊迫感溢れるシーンが巧妙に組み合わさっており、ただスピードがあるだけではない、緩急のついて見やすいアクションシーンになっている。特に、光を巧みに使った上海でのアクションシーンは絵画の様に美しく圧倒された。また、2人の男性の魅力の振り幅の大きさも、本作の見どころだと強く思う。トム・フォードのスーツを男らしくセクシーに着こなし、颯爽と敵に立ち向かうボンドのダンディなおじ様の魅力も素敵だが、眼鏡にキャメルのカーディガン&ネクタイというオシャレでスマートなファッションで、複雑なパソコンを操り冷静にボンドをサポートするベン・ウィショー演じるQのクールな現代の若者の魅力も捨てがたい! スパイアクションの要素に優れた芸術性が織り交ぜられた、見応えのある作品だった。007シリーズ初心者の私でもとても楽しめて、その世界観にすっかり酔いしれた。 |