レビュー一覧
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南 星佳さん(女性/10代) |
1年前、ぴあ特別会員に選出されたことを知った時は、嬉しすぎて一日そわそわしていたのを今でも覚えています。応募はしてみたものの、未成年だし倍率が高いから絶対慣れないだろうな~と思っていたので不安はありましたが、選ばれたことに大変喜びを感じました。 この1年間で100本近くの映画と出会うことができ、大きく世界が広がりました。学校が終わった後や学校がない日には映画館へ通う毎日でした。新型コロナウイルスの影響で、映画館の休館、たくさんの映画の公開延期、撮影の延期。その中でこれだけの映画に出会えたこと、映画館で鑑賞ができること、映画はなくてはならないものだと改めて思いました。このような貴重な体験が学生の間でできたことが、将来の大きな財産になると思います。しかし、正直言って映画を評価する立場になるのはとても難しいことでした。その課題を頭に入れながら、ぴあ特別会員としての活動は終わりますが、2021年もたくさんの映画を観たいと思いました。 3月には日本アカデミー賞の授賞式への出席という最後の活動が残っています。今から待ち遠しく、楽しみにしています。 |
桑原 美香さん(女性/40代) |
コロナ禍に『ぴあ特別会員』として活動できたことは、私にとって非常に有意義でした。これまでは、趣味の一環として位置付けてきた映画が、自分にとってどんな存在なのかを改めて考える契機となりました。映画館に足を運んで、大きなスクリーンで映画を楽しむ…そんな当たり前の日常が奪われたことで、映画が自分の生活を如何に豊かにしてくれていたかを再認識することができたのです。 映画館での映像体験は、万人に必要不可欠なものではないかもしれません。それでも、驚きや感動、衝撃や癒しを与えてくれる映画は私にとって手放せない精神の糧です。新型コロナウイルスの脅威にさらされた2020年、映画業界にとっても苦難の年だったと思います。 配信のみで公開された作品や公開延期となっている作品も多々あります。それでも、この苦難に負けることなく、世界中の映画人に奮起して欲しいと願わずにはいられません。映画ファンの一人として、映画に情熱を傾ける人達の志を引続き劇場で支援していく所存です。 『映画って本当にいいもんですね』 水野晴郎さんのこの言葉に今年ほど共感を覚えた年はありませんでした。今後は一個人として、映画の素晴らしさを発信していきたいと思います。 |
槙 マチコさん(女性/50代) |
映画を観ることは映画と同化する時間!映画を映画館で沢山鑑賞して、そんな風に感じるようになりました。映画を観ている瞬間は例え友人と来ていても映画と私の二人(?)の世界。今は確かにネットで色々な映画を観ることができます。でもネットやテレビで映画を観る時、自分の都合で止めたり戻したりしていませんか?映画館での映画鑑賞はそんなことが出来ない一期一会の真剣勝負なのです!迫力ある画面に、多方面から聞こえる研ぎ澄まされた音、他の鑑賞者の笑い声(自分と違うタイミングで笑っているのもまた一興)や息遣いも映画の大切なスパイスで、そのストーリーに仲間入りが出来るほど魅了されて入り込めるのは、映画館で映画の世界を最優先にして観ている時だけだと私は感じたからなのです。 ぴあ特別会員として日本アカデミー賞の投票に参加することになり、出来るだけ沢山の映画を観ようと自分の中で決めました。有名な出演者はもちろんのこと、エキストラの方や監督、脚本、演出、照明、カメラ、音声、美術、衣装、劇場関係、日本アカデミー賞関連の方など多くの関係者がいることにも改めて気づかされました。そんな中、観ていない映画が沢山あるのに少しだけ観た中から投票するのは失礼だと思ったからです。 関係者一人一人の力と魅力と思いが詰まった映像と観客がいて初めて映画なんだと思います。優秀賞の投票という使命を終えた今、ここまでの情熱を持って映画を観ることは今後なかなか難しいと思います。でも,映画と共に過ごしたこの充実した1年は,私にとってこれからも映画の魅力を発見しながら映画館に通い続ける礎になったと思います! |
関山大輝さん(男性/20代) |
2020年は、私にとっても濃厚なステイシネマの1年間になりました。ぴあ特別会員の活動当初は、多くの作品を鑑賞し、この特別な体験での『元』を取ろうとしていました。その願望とは裏腹に、コロナ禍によって、活動が思い通りには行えませんでした。しかし、この葛藤が映画館で映画観賞をする事の楽しさや有り難みを改めて蘇らせ、結果として作品1本ずつ丁寧に鑑賞する事が出来ました。 本活動で、コロナ禍で激化している映画配信サービスVS映画館の問題を多く考えました。忖度なしで、私は映画館での映画体験は最高だと思いました。映画館の雰囲気、客同士の笑いや感動の伝染、無性に手が止まらなくなるポップコーンなど都内の各劇場を訪れる中で多くの魅力を感じました。だからこそ、隣の空席に自らの荷物を置くのではなく、再び満員御礼の劇場に戻って欲しいと思います。 今年は、いち映画ファンとして映画館でどのくらい映画を堪能できるのか、自分自身に問いたいですが、ぴあ特別会員として抱き続けた責任感を忘れずにいたいです。そして、この1年間忘れていた有料入場券を、勉学や仕事の活力として劇場応援として購入し、また映画館に帰りたいと思います。 |
宮崎 智也さん(男性/20代) |
この一年ぴあ特別会員になって映画が側にある幸せを噛み締めた一年だと感じました。映画館がコロナによる閉鎖から解放されて以降、何度も足を運ぶ中で上映前のロビーやエレベーターの中でお客様のワクワクしている様子を見るとこちらも楽しくなるような場面に何度か出会いました。また、幅広いジャンルの作品を観ていく中で、客層が固まっていたりバラバラだったりと、作品によって大きく違うので予告篇の作り方やメディアへの露出の仕方が違うのだろうなといった見方も出来て、とても面白い活動でした。 今までは大手シネコンを中心に通っていましたが、会員になってから都内の様々なインディペンデント系の映画館に通ったり、劇場巡りも魅力の一つでした。特に渋谷HUMAXシネマはロビーに大きなドームがあったり、オリジナルのプロモーションをしていたりとお客様を楽しませる創意工夫がなされており、素敵な映画館だと感じました。 ぴあ特別会員になって、映画館で映画を見ること、映画館一つひとつに魅力があることを改めて感じました。そして何よりも、上映を楽しみにしている沢山の人がいることを何度も肌で感じることができたのは大きな経験でした。 映画は娯楽である一方で、人生には必要不可欠なものだと思います。この先も映画が側にある毎日を生きていきたいと思います。 |