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レビュー一覧
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| 髙橋 真奈美さん 「Michael/マイケル」 6/14(日) ユナイテッド・シネマ浦和にて鑑賞 |
| 今月、私が観た映画の中で1番オススメしたい映画は「Michael/マイケル」です。この映画は『キング・オブ・ポップ』と称されるマイケル・ジャクソンの幼少期からの半生を、マイケルの甥であるジャファー・ジャクソン主演で描いた作品です。 私のように、マイケル・ジャクソンが生きていた頃を知っている方や、マイケルのファンにとっては、賛否両論ある作品なのですが、マイケルの歌声と役者の歌声をミックスしている手法や、主演のジャファー・ジャクソンが約2年かけてトレーニングしたパフォーマンスは、スクリーンの中にマイケル本人を見ているかのような錯覚に陥り、数々の名曲のMV撮影やライブシーンでは映画館で鑑賞している事を忘れて拍手を送りたくなるほどの映像美とパフォーマンスが本当に素晴らしかったです。 アメリカのメディア『デッドライン』などの報道によると、生前の契約により描写できない内容もあり、最初は約3時間半の長尺だったものが2時間程に短縮され、約1年遅れる形で公開になったようなので、実際に描かれていない部分も多い作品ではありますが、ライブ映画としても素敵な作品だった事と、続編を制作予定との事ですので、マイケルを知っている世代の方にも知らない世代の方にも是非鑑賞していただきたいです。 |
| すずきさん 「箱の中の羊」 6/20(土) TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞 |
| 是枝裕和監督が近未来を舞台に描いた本作は、『喪失と再生』という普遍的なテーマを、テクノロジーの視点から鋭く、かつ温かく問い直した傑作である。子供を亡くした夫婦が息子の姿をしたヒューマノイドを迎え入れるという設定は、一見SF的でありながら、映し出されるのは徹底して人間の生々しい感情の機微だ。 特筆すべきは、主要キャスト陣の見事なアンサンブルである。哀しみのグラデーションを繊細に体現した綾瀬はるかと、葛藤を抱える父親像を圧倒的な人間味で演じきった大悟の静かな熱演は、観客の胸を強く締め付ける。そして新人・桒木里夢が見せる『人間と機械の境界線』の佇まいは、本作に唯一無二の緊張感とリアリティをもたらしている。 タイトルの由来である『星の王子さま』の一節が示す通り、本作は『見えないもの』を信じようとする人間の業と救いを、美しく精緻な映像の中にすくい取ってみせた。SFという新たな枠組みに挑戦しながらも、是枝映画の真髄である『家族のあり方への眼差し』を深化させた本作は、まさに本年度の日本映画界を牽引するにふさわしい輝きを放っている。 |