レビュー一覧
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佐々木悠衣さん 「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」5月10日 MOVIXさいたまにて鑑賞 |
パラレルワールドに入り込んでしまった男が、本当の愛を探すファンタジックなラブストーリーです。高校時代にお互い一目惚れをしたラファエルとオリヴィアは、結婚10年目を迎えた。夫婦喧嘩をした翌朝目覚めたラファエルは、最愛の妻オリヴィアが自分を覚えていないパラレルワールドにいた。 『1番大切な人に出会わなかったら、人生はどうなっていたのだろう』というユーゴ・ジェラン監督の発想からこの映画が始まったそうです。もともとは一目惚れから始まった恋愛だったので、パラレルワールドのお陰で同じ人と別の形でまた恋愛できるのは、ラファエルにとってとても新鮮で貴重な体験だったと思います。 そして、ラファエルの友人フェリックスを演じたバンジャマン・ラヴェルネさんがとても面白くて、印象に残りました。本作で第45回セザール賞の助演男優賞にノミネートされたそうです。フランス映画で、私には言葉はわかりませんでしたが、たくさん笑いました。感情は万国共通であると改めて感じました。 どんな映画にも共通して言えることですが、この映画を日本で作るとしたらどんな人がキャスティングされるのかなぁ?と考えながら観るのも、私の映画の楽しみ方の一つです。 |
齋藤 睦さん 「街の上で」5月17日 T・ジョイ蘇我にて鑑賞 |
下北沢ってどんなところだろうと思いながら、この映画を観に行きました。最近は、ライブハウスでは人数規制や自粛、飲食店ではアクリルボードでの境界作りなどしっかり対策を取らなくてはならない毎日ですが、この作品の中ではそういうきちんとしなくてはいけない雰囲気とは対照的なゆったりとした空気感が漂っていて居心地がよかったです。コロナが明けたらこういう日常も戻ってきて欲しいし、ふらっとライブハウスとか行ってみたい。 ライブに行ったり、古本買いに行ったり、映画を撮影するために声をかけられたり、色んな創作活動に触れる機会が多くてその分色んな人と出会う街。でも知らないところで知り合い同士が繋がっていたり、ふと街中で見かけたり、人間関係が狭い世界で完結していたりもする。しかも色んな登場人物の仕草、会話の空気感が自分もどこかで経験したことあるようなものばかりで、何だか行ったことがないのに親近感を覚えてしまいました。 そういう下北沢っていう一つの世界があって、その中で主人公の荒川青がのんびり暮らしている。『誰も見ることはないけれど確かにここに存在している』時間を感じました。下北沢に思い入れがある方はより一層それを感じると思います。 自分もこの作品の聖地巡礼で一度下北沢に行ってみたい。 |