米国アカデミーAcademy of Motion Picture Arts and Scienceの正式許諾を得て日本アカデミー賞協会Japan Academy Prize Associationが発足(世界で許諾を得ているのは日本とイギリス・アカデミーのみ)。1978年、米国と同様に映画人が選ぶ映画賞・日本アカデミー賞Japan Academy Prizeが誕生。設立にあたっては今日出海氏(文化庁初代長官・文化功労者)が名誉会長に就任、初代会長は大谷隆三(松竹社長)が務め、岡田茂(東映社長)ら関係者は映画各界の幅広い賛同・参加を得ることに奔走した。
第1回日本アカデミー賞授賞式は1978年4月6日、帝国劇場で開催。選考方法は映画各分野から選ばれた60名の委員による第一次選考で10部門(作品・監督・脚本・主演男/女優・助演男/女優・音楽・技術・外国)の5作品(5人)をノミネート、組織委員会から委嘱された1200人の「投票委員」の投票で受賞作品(受賞者)を決定するというものでした。授賞式の模様は日本テレビで放送され、以降毎年放送されている。
第2回目からは、会員(1058名)による投票がおこなわれ、文字どおり映画人が選ぶ映画賞となり、それと同時に会員の年会費で運営がおこなわれるという協会の基本理念も打ち立てられた。第4回からは一次選考も会員全員の投票によっておこなわれる事となり、これを機にノミネートから〈優秀賞〉に格上げされた5作品5人すべてに対して、賞金・表彰状・ブロンズ像が贈賞されることとなりました。この結果授賞式は〈最優秀賞〉を競う場として今日に続いている。
●米アカデミー賞会長の挨拶
●特別ゲスト ロック・ハドソン
●座談会
●日本映画の変遷
●協会概要
作品・俳優・スタッフの10賞でスタート。
公式ポスター 開催日:1978年4月6日(木)●米アカデミー賞会長の挨拶
●特別ゲスト ラクウェル・ウェルチ
新たに「撮影賞」「照明賞」「美術賞」「録音賞」が設けられ、これまでの「技術賞」が廃止された。ニッポン放送と協力し、一般の投票で選出する「話題賞」が新設。
公式ポスター 開催日:1980年3月29日(土)