レビュー一覧
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高瀬倫子さん(女性/40代) 「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」5月4日 TOHOシネマズ六本木ヒルズにて |
マーベル10周年記念作ということで、せっかくなので「ドクター・ストレンジ」(17)がhuluで配信されたタイミングで、再度ヒーロー達の活躍を復習してから挑みました。『最強の、終わりへ』、『アベンジャーズ、全滅へのカウントダウン』…今回のキャッチコピーに一抹の不安を感じつつ、吹き替え版をMX4Dで鑑賞いたしました。 アイマンマンやキャプテン・アメリカを始め、スパイダーマン、ハルク、マイティ・ソー、ブラック・ウィドウ、そしてドクター・ストレンジや、最近スクリーンデビューしたばかりのブラックパンサー、更には少々太ったピーター・クイルやロケット、ガモーラ、思春期を迎えたグルートらガーディアンズの仲間まで登場!マーベルヒーロー好きでなくともこの“オールスター感謝祭”には胸が高鳴ります。 本作で最強ヒーローチームが戦う相手は、最強最悪の敵サノスです。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)10年の歴史の中で暗躍し続けたヴィランは、ある残酷かつ壮大な目的のために、インフィニティ・ストーンを集めています。狂った残忍さと共に併せ持つ、人間臭い弱い部分を細かい描写で描くことにより、サノスをどこか惹かれる悪役に仕上げています。 また、今回初対面となるガーディアンズとソーや、エゴイストで博識という“似た者通し”なアイアンマンとドクター・ストレンジのやりとりには、終始笑顔になってしまいます。そんなソーは今回新たな武器『ストームブレイカー』を手に入れるまでの経緯は、ソーをソーたらしめる壮大なストーリーとなっています。 個人的な感想としては、ワンダの強さに驚き、グルートの口の悪さ(いつも通りの『アイアム・グルート』のセリフなのに何故か字幕で観ると、より口の悪さが伝わって来ます!)に成長を感じ、そのグルートの根がまっすぐなのを感じて泣き、ソーの勇猛果敢さにはただただ魅せられました。斧を抱えて皆と合流するシーンは最高です…。 続編(2019年予定)に繋がるのは分かっていつつも、今回の「アベンジャーズ」は本当に窮地に立たされます。息をもつかせぬストーリーを、是非映画館の大きなスクリーンで楽しんで頂ければと思います。(MX4Dで無くとも十分楽しめる作品でした) |
mayaさん(女性/20代) 「となりの怪物くん」5月1日 TOHOシネマズ渋谷にて |
少女漫画が原作となっている『となりの怪物くん』。シリーズ累計500万部を超えており、アニメ化もされている大人気の漫画です。原作を読んでいたので、どちらも第41回日本アカデミー賞受賞者である菅田将暉さん、土屋太鳳さんとで映画化されるということで前々から楽しみにしていました。 入学当初暴力事件を起こして停学になって以来学校に来ていない菅田将暉さん演じる吉田春(はる)に、プリントを届けて欲しいと、勉強することだけにしか興味がない土屋太鳳さん演じる水谷雫(しずく)が、担任の先生に頼まれることから始まります。学校中の生徒から怖がられている春ですが、実は停学になったのもいじめられている人を助けたからだったという心優しい春。プリントを届けてくれた雫を友達だと思い込み、雫がいるならと学校に通い始めます。毎日無邪気に雫にちょこちょこついてまわる菅田将暉さんがとにかくかわいい。菅田将暉さん演じる春は原作のイメージ通りだと終始感じました。最近シリアスな役が多かった菅田将暉さんなので、ファンの方はかわいい一面を見られるのではないでしょうか。 一方勉強漬けの毎日だった雫も春の無邪気さに徐々に心を開き始め、それをきっかけに周りに友達が増えてきて勉強以外の楽しさを知っていきます。春、雫、どちらも家族との間でさみしい想いをしている二人がだんだん近付いていくそんなお話しです。 菅田将暉さんだけでなく、土屋太鳳さん、速水もこみちさん、池田エライザさん、古川雄輝さんなど本当に原作のイメージ通りのキャスト陣になっていると感じました。全13巻を映画化しているので、省略されてしまったストーリーもたくさんありますが、映画を観た後に映画のキャスト陣をイメージしながら久しぶりに漫画を読み直したらまた楽しかったです。映画自体も、漫画を意識したコミカルな演出がたくさんあり、映画館でも何度もくすっと笑いが起こっていました。気軽に見られてハッピーな気持ちになれるそんな映画です。 |