レビュー一覧
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mayaさん(女性/20代) 「銀魂2~掟は破るためにこそある~」9月2日 TOHOシネマズ渋谷にて |
空知英秋さんによる人気漫画の実写化。近年漫画の実写化が多い中、第1弾は2017年の邦画実写の中で興行収入NO.1を記録。それから1年という短期間で公開されたパート2です。 ドラマ勇者『ヨシヒコシリーズ』等でコメディに定評のある福田雄一さんが監督、原作に負けないパロディ&ギャグ満載で、開始0分で涙が出るくらいゲラゲラと笑わせてくれます。もはやいつ映画がスタートしたか分からないくらい...というのはネタバレになりそうなので観てからのお楽しみです。 原作では漫画やアニメのパロディが多いですが、映画では実写化ならではの出演者に対するネタも随所に散りばめられており、原作ファンは原作以上に、もちろん原作を知らない方でも、十分楽しめます。また、予告篇で「イケメンの無駄遣い」と自ら言っているだけあり、次から次へと人気イケメン&実力派俳優さんが出てきます。そのイケメン俳優さんたちが全力で笑いのために真摯に演技をしているのだから笑わずにいられるわけがありません。 前作から出演している小栗旬さん、菅田将暉さん、堂本剛さん、柳楽優弥さん、吉沢亮さんに加え、新たに三浦春馬さん、窪田正孝さん、勝地涼さんが加わり本当に豪華キャストとなっています。前作はパート1ということもあり、主要メンバーの紹介や銀魂の主軸ストーリーについての説明部分が中心でしたが、今回はそれぞれのメンバーに全体的に焦点が当てられており、各キャラクター(イケメン)を満遍なく楽しめます。 前半は万事屋三人、銀時(小栗旬)、新八(菅田将暉)、神楽(橋本環奈)が、行く先々で遭遇する将軍様(勝地涼)相手に奮闘する姿に終始笑わせされ、後半に進むに連れ、笑いだけでなく三浦春馬さん演じる伊藤鴨太郎を中心に切ない展開になっていき、笑い泣きのためにも、切ない涙のためにもハンカチ必須です。銀魂を知らない世代の方にも今回おすすめして観て頂いたのですが、終始笑って面白かったと言っておりました。笑いも涙も出演者もパワーアップした「銀魂2」幅広い世代の方に是非ご覧頂きたいです。 |
林さん(女性/20代) 「君の膵臓をたべたい」9月7日 シネ・リーブル池袋にて |
明るく可愛くてクラスでも人気者な女の子。しかしクラスメイトや彼女の親友でさえ、彼女が膵臓の病気を患い余命が長くないことを知りません。周りの態度がよそよそしくなるのを嫌がり、誰にも話すつもりのなかった彼女ですが、そんな彼女の秘密を知ったのは、友達もおらず1日中読書をしているクラスメイトの地味な男の子でした。何もかも正反対の二人がそれから彼女の残された貴重な時間を共に過ごしていくことになります。 物語の中盤も、終盤も、そしてエンドロールの流れた後も、涙なくしては観られないお話でした。彼が彼女の秘密を知ったキッカケはあくまで偶然です。しかし観賞後、この出会いや二人を待ち受けていた結末でさえも、何かに仕組まれた必然なのではないかと素直に感じてしまう説得力がありました。 この作品はあくまで恋愛映画ですが、注目してほしいのは彼らを取り巻く人間模様です。恋に落ちた二人が病気という弊害をどのように乗り越えていくのかというシンプルなお話ではなく、彼女と共に過ごしていくうちに、人間に対して興味のなかった彼がどのような人物へと変化していくのか…。是非注目してほしいと思います。 同作品の実写版映画は、昨年行われた第41回日本アカデミー賞で優秀作品賞、優秀脚本賞、話題賞(作品部門)また、作品に出演された2名の役者が新人俳優賞を受賞し、話題となりました。 小説を映像化する方法は1つに限りません。実際の役者が演じて作り出す世界とアニメーションが生み出す世界の違いは、同じストーリーを目にした観客にまた違った感情を芽生えさせてくれることがあります。役者が演じているから、アニメーションが好きだから…。決して鑑賞する動機だけに留まるものではないのです。そしてそれは内容を知っているからこそ味わえるもう1つの映画の楽しみ方であり、原作や実写版を既に観賞した方にもオススメ出来ます。是非ご覧下さい! |