レビュー一覧
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大内さん(女性/49歳/イラストレーター) |
1年はアッという間でしたが、今までの何十倍何百倍も映画を楽しむことができました。特に食わず嫌いだったジャンルにもたくさん足を踏み入れることができて、これから映画を観る上で視野がグンと広がった気がします。そしてこれまで以上に役者さんを始め、作品に関わっている方たちの情熱がすごく伝わってきて、思わず胸が熱くなることが何度もありました。 「ああ…映画が好きでよかった!」と改めて感じた1年でした。 映画館で座席に落ち着き、予告が終わり配給会社の映像がスクリーンに広がる。さあいよいよ映画が始まる…そのもうどうしようもないワクワク感はこれからも永遠に続いていくと思います。 |
佐藤由美さん(女性/会社員) |
昨年、日本アカデミー賞協会・ぴあ特別会員の幸運を手にして本当に充実した一年を映画館で過ごす事が出来ました。ただ、3月に東日本大震災が起き、映画会社は上映の延期・中止の対応、映画館は計画停電やその後の節電対策に追われたのではないでしょうか。そんな節電中の夏に、団扇型のチラシを扇ぎながら楽しそうに映画を見ている親子を眺めて、映画は身近な娯楽なのだと改めて気付く事が出来ました。 昨年は震災の影響もあってメガヒットの作品には恵まれなかったけれど、そのかわり力強い作品が日本アカデミー賞の優秀賞を受賞したと思います。最優秀賞の行方をドキドキワクワクで見届けたいと思います。 |
玉川上水の亀さん(男性/51歳/会社員) |
2011年は、私の人生において忘れえぬ年となった。日本アカデミー賞協会のぴあ読者会員に選ばれた喜びも束の間、3月11日に発生した「東日本大震災」。この大震災は、公私に亘り長く深い影を落としました。映画においては、作品の上映中止や公開延期、興行の減少等、大きな影響が有りました。また、この大震災で数多くの方が亡くなり、「死」をモチーフにした映画に対し、従来よりも深くテーマについて考えるようになりました。 2011年を表す漢字として選ばれた「絆」。震災後、家族や友人達との絆の大切さを噛み締めましたが、映画館での鑑賞時、同じ空間、同じ時間帯で、「一期一会」の人々と同じ映画を共有すると云う一体感を何度も味わいました。 最後に、一年間、貴重な体験をさせて頂いた日本アカデミー賞協会とぴあ編集部に、深く謝意を表します。 |
後藤さん(女性/37歳/主婦) |
今回、日本アカデミー賞協会の投票に参加できたことは、邦画をじっくり観ることへのきっけかとなりました。昨年半ばに期せずして海外へ転居し、公開と同時に邦画を鑑賞するチャンスは減ってしまいましたが、海外にいることにより母国語の映画を観る楽しさを実感することができました。昨今の邦画は、ハリウッド映画のような迫力のある作品も多く、それはそれでとても素晴らしいことですが、日本語の持つ微妙なニュアンスや日本の個性的な町並み等を楽しむことのできる作品は、邦画を鑑賞する最大の楽しさと言えると思います。 今後もますます日本の映画界が素晴らしい作品を生み出して下さることを期待しています。このような機会を得られたことに感謝しております。 |