
© Universal Pictures. All Rights Reserved.


オッペンハイマー
【最優秀受賞コメント】
ありがとうございます。本作が日本アカデミー賞という、日本の映画人の方々に選んでいただく賞を受賞できたことは、とても意義のあることで、嬉しいことだと思います。この作品のスタッフ、キャストの方々に代わって、お礼を申し上げます。この作品を日本でもたくさんの方々に見ていただきました。その観客の方々、そしてその公開にあたってご尽力いただいた皆さんに感謝を申し上げます。ありがとうございました。[定井勇二/ビターズ・エンド代表取締役]
【作品紹介】
ピューリッツァー賞受賞の評伝を原作に、原子爆弾を開発した天才科学者の栄光と没落の生涯をクリストファー・ノーランの監督・脚本で映画化。第二次世界大戦下のアメリカで、極秘プロジェクト“マンハッタン計画”に参加した J・ロバート・オッペンハイマーは、優秀な科学者たちを率いて世界初の原爆開発に成功。しかしその実戦投下後の惨状を聞いた彼は、深い苦悩と葛藤を抱えることとなる。冷戦や赤狩りなど、激動の時代の波に呑まれる波乱の人生を、時系列を交錯させつつ、異なる視点のモノクロ映像も交えたノーラン監督ならではの緻密な構成で描く。第96回米アカデミー賞で7部門、第81回ゴールデングローブ賞ドラマ部門で5部門、第77回英アカデミー賞で7部門のうち、それぞれ作品賞・監督賞・主演男優賞を受賞するなど、多数の映画賞に輝いた。
原題:Oppenheimer 監督・脚本:クリストファー・ノーラン
配給:ビターズ・エンド

©2025 Searchlight Pictures.

哀れなるものたち
【作品紹介】
「女王陛下のお気に入り」(19)のヨルゴス・ランティモス監督が、アラスター・グレイの小説を映画化したSFロマンス。自ら命を絶った妊婦が、風変わりな天才外科医にお腹の胎児の脳を移植され、ベラとして蘇る。急速に知性を発達させ世界を知りたい欲求に駆られた彼女は、大陸横断の冒険に旅立つ。外見は大人だが中身は子どものベラは、時代の偏見から解き放たれて真の自由と平等を知り、驚くべき成長を遂げていく。パラレルワールドの19世紀後半の欧州を独創的な世界観と華麗な映像美で表現し、第96回米アカデミー賞では製作にも参加した主演のエマ・ストーンの自身2度目の主演女優賞を含め、美術賞など計4部門受賞。第81回ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門最優秀作品賞、第80回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞など多数の賞を獲得した。
原題:POOR THINGS 監督:ヨルゴス・ランティモス 脚本:トニー・マクナマラ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

©Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.

関心領域
【作品紹介】
マーティン・エイミスの同名小説を基に、「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」(14)のジョナサン・グレイザー監督が映画化。第二次世界大戦下を舞台に、大量の犠牲者を出したアウシュヴィッツ強制収容所の隣に建つ邸宅で幸せそうに暮らす所長とその家族の日常生活を通して、壁一枚隔てた収容所の中と外では全く異なる世界が広がっていた残酷な現実を描く。収容者から奪った財産による贅沢な暮らしぶりや収容者処分の焼却炉建設計画が会話や日常描写で明かされる他、収容所内からの煙や異音によって、直接描かれない収容所の存在や恐怖を浮き彫りにしており、隣の収容所内に無関心な家族の様子と共に、戦争の狂気を焙り出す。第96回米アカデミー賞で国際長編映画賞と音響賞、第76回カンヌ国際映画祭でグランプリと国際映画批評家連盟賞など、多数の賞を受賞した。
原題:The Zone of Interest 監督・脚本:ジョナサン・グレイザー
配給:ハピネットファントム・スタジオ

©2023 Miller Avenue Rights LLC; IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.

シビル・ウォー アメリカ最後の日
【作品紹介】
A24が史上最高の製作費を投じ、同社作品で史上最高の全米オープニング記録を樹立。「エクス・マキナ」(16)のアレックス・ガーランドが監督・脚本を務めた、近未来の内戦中のアメリカが舞台のポリティカル・アクションスリラー。連邦政府から19の州が離脱したアメリカで、テキサスとカリフォルニアが同盟した“西部勢力”と政府軍の間で内戦が勃発。NYに滞在していた4人の記者は、14カ月も取材を受けていない権威主義的な大統領に単独インタビューを行うため、車で陥落目前のホワイトハウスへ向かう。しかし、戦場を進む過酷な旅路は、記者たちを内戦の恐怖と狂気に呑み込んでいく。社会の分断が進行した近未来というリアリティある設定と臨場感溢れる戦闘描写などが圧倒的な没入感と緊張感を生み、ディストピアを体感する迫真のロードムービーとなっている。
原題:CIVIL WAR 監督・脚本:アレックス・ガーランド
配給:ハピネットファントム・スタジオ

© Aamir Khan Films LLP 2024

花嫁はどこへ?
【作品紹介】
「きっと、うまくいく」(13)に主演したインドの国民的俳優アーミル・カーンがプロデュースした、笑いと涙の人間ドラマ。01年、とある村で結婚式を終え、花婿の家に向かうため同じ満員列車に乗り合わせた2人の花嫁、プールとジャヤは、たまたま同じ赤いベールで顔が隠れていたことから、勘違いしたプールの夫がジャヤを連れ帰ってしまう。運命のいたずらで育ちも性格も全く異なる女性の人生が交錯し、想定外の未知の旅をすることになるが、新たな価値観と可能性を得た二人は、自ら人生を切り開いていく。見合い結婚や圧倒的な男性社会など、古い価値観が色濃く残る約20年前のインドを舞台に、自立した女性が逆境を幸せに変えていく痛快な姿が大きな感動を呼ぶ。様々なインドの文化が描かれ、第97回アカデミー賞国際長編映画賞のインド代表作品にも選ばれた。
原題:Laapataa Ladies(लापता ल ेड ीज) 監督:キラン・ラオ 脚本:スネーハー・デサイ
配給:松竹