アイナ・ジ・エンド「キリエのうた」
【受賞コメント】
お芝居や映画の世界に飛び込むことは不安で仕方がありませんでしたし、私の心はいつもヒリヒリしていたけれど、この作品で「生きていていいんだ」「私の歌はこのまま魂を宿して歌っていければいいんだ」と、岩井俊二監督に教えていただきました。
【受賞者紹介】
15~23年までBiSHのメンバーとして活躍。21年に全曲作詞作曲した初のソロアルバムをリリース以降、個人活動も本格始動。2 2年には、ブロードウェイミュージカル『ジャニス』の東京公演で主演、「SING/シング:ネクストステージ」の吹替版で声優にそれぞれ初挑戦。映画初出演の本作では、圧巻の歌声と叙情的芝居で、強さと儚さを併せ持つ主人公の路上ミュージシャン・キリエ(小塚路花)と姉の一人二役を演じ、観客を魅了した。本作で第97回キネマベスト・テンや第48回報知映画賞などの新人賞も受賞。
桜田ひより「交換ウソ日記」
【受賞コメント】
この世界に入って 16年経ちました。ここまで支えてくださった家族、友人、関係者の方々、応援してくださっている皆さん、本当に感謝しかありません。ここからがスタートだと思っています。これからも役と作品に、一つ一丁寧に向き合って生きていきます。
【受賞者紹介】
子役からキャリアを重ね、14年のドラマ『明日、ママがいない』(NTV)で注目される。翌年の「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」で本格的に映画初出演。22年にはドラマ『silent』(CX)の出演も話題となる。本作では、主人公・瀬戸山潤と秘密の交換日記をすることになる女子高生・黒田希美を演じ、不器用ながらも愛すべきヒロインを体現した。23年は他に吹替版の声優を務めた「雄獅少年/ライオン少年」や、主演ドラマ『あたりのキッチン!』(THK・CX)『沼る。港区女子高生』(NTV)などがある。
原 菜乃華「ミステリと言う勿れ」
【受賞コメント】
こんな素晴らしい賞をいただけるなんて、夢のようです。撮影中はずっと自分なんかでいいのかなという思いもありましたが、松山博昭監督や菅田将暉さんなどのスタッフやキャストの皆様が本当に温かく、何度も助けていただき、何とか演じきることができました。
【受賞者紹介】
09年より子役として活動を始め、映画やドラマ出演の他、キッズモデルや児童番組でも活躍。17年の「はらはらなのか。」で長編映画初主演。キーパーソンを演じた「罪の声」(20)や「すずめの戸締まり」(22)の主演声優などで注目を集める。オーディションで役を掴んだ本作では、主人公・久能整を名家の遺産相続事件に強引に巻き込む高校生・狩集汐路を演じ、確かな演技力を印象付けた。23年は大河ドラマ『どうする家康』(NHK)、主演ドラマ『こむぎの満腹記』(TX)、ドラマ『泥濘の食卓』(EX)など。
福原 遥「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
【受賞コメント】
小さい頃から誰よりも応援してくれ、支えてくれていた大好きな祖母と一緒に夢見ていた日本アカデミー賞でした。この新人俳優賞受賞の報告を、他界する前にできて本当に喜んでもらえたのがすごく嬉しかったです。またこの場に来られるよう精進してまいります。
【受賞者紹介】
05年に子役デビューし、09~13年に子ども向け料理番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(NHK-Eテレ)の主人公役で人気を博した他、声優や歌手としても活動。19年の主演映画「4月の君、スピカ。」「羊とオオカミの恋と殺人」などを経て、22年の連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK)では主演を務めた。本作では、現代から戦時中に迷い込む主人公・加納百合役を体当たりで演じ、少女の恋心と成長が多くの若者の共感を呼んだ。23年は他に主演ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(TBS)などがある。
市川染五郎「レジェンド&バタフライ」
【受賞コメント】
本当に嬉しく思っております。森蘭丸という役を演じさせていただきましたが、この役は個人的には10代のうちにしかできない役なのかなというふうに思っていますので、10代のうちに出合えたことを何より嬉しく思っております。
【受賞者紹介】
07年に歌舞伎座『侠客春雨傘』で初お目見得し、09年に四代目松本金太郎を襲名して歌舞伎座『門出祝寿連獅子』で初舞台を踏む。18年に八代目市川染五郎を襲名し、22年には『信康』で歌舞伎座初主演。歌舞伎以外でも活躍の場を広げ、21年に「サイダーのように言葉が湧き上がる」で声優に初挑戦し、22年には大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)で源義高を演じて話題を集めた。本作では、織田信長に最期まで忠義を尽くす小姓・森蘭丸を演じ、映画初出演ながら歌舞伎で培った高い表現力を発揮してみせた。
黒川想矢「怪物」
【受賞コメント】
僕は今、二つの自分と闘っています。役を演じ切れたのは、監督を始め、沢山の方のサポートや運でしかないと思う僕と、まるで自分の力でやり遂げたと勘違いする自分です。この闘いは長く続くと思いますが、必ず打ち勝ち、常に優しい人間、俳優でありたいと思います。
【受賞者紹介】5 歳より芸能活動を始め、1 8 年のドラマ『トーキョーエイリアンブラザーズ』(NTV)で俳優デビュー。『連続殺人鬼カエル男』(20/KTV)『きよしこ』(21/NHK)『剣樹抄~光圀公と俺~』(21/NHK BS)などTVドラマを中心に活動。オーディションで選ばれた映画初出演の本作では、母子家庭で育った中心人物の小学生・麦野湊を演じ、少年の不安定な心情を繊細に演じた。本作で第66回ブルーリボン賞新人賞も受賞。23年は他に音楽劇『精霊の守り人』や、ドラマ『いちばんすきな花』(23/CX)などがある。
高橋文哉「交換ウソ日記」
【受賞コメント】
僕はここにいる人間の中で、自分がいちばんの芝居の赤ちゃんだと思っておりますが、これから伸びしろがたくさんあるし、芝居が好きです。大先輩方が作りあげた映画界の道程を自分らしく、全速力のエンジンフル回転で走り抜け、またここに立ちたいと思います。
【受賞者紹介】
18年の舞台で俳優デビューし、19年の特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』(EX)で主演に抜擢。ドラマ『最愛』(21/TBS)、映画「牛首村」(22)などに出演し、22年のドラマ『君の花になる』(TBS)ではボーイズグループのリーダー役で歌と踊りも披露。本作では、主人公・瀬戸山潤を演じ、高校イチのモテ男子ながら複雑な事情を抱えた姿を巧みに表現した。23年は他に声優を務めた「ブラッククローバー 魔法帝の剣」、主演ドラマ『フェルマーの料理』(TBS)、ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(CX)などがある。
柊木陽太「怪物」
【受賞コメント】
初出演映画がこの作品で本当に嬉しいし、幸せでした。それと同時に、この先も俳優をやっていく上で越えなければいけない壁だとも感じています。努力を積み重ね、たくさんの方の心を動かせるお芝居をして、またこの場所に戻ってこられるように頑張りたいです。
【受賞者紹介】
キッズモデルなどを経て、21年のドラマ『ボクの殺意が恋をした』(Y T V)で俳優デビュー。連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(21/NHK)『最愛』(21/TBS)『ミステリと言う勿れ』『PICU小児集中治療室』(共に22/CX)『ラストマンー全盲の捜査官―』(23/TBS)など数々のドラマで主要人物の幼少期を演じて注目される。オーディションで選ばれた映画初出演の本作では、麦野(黒川想矢)と共に中心人物となる小学生・星川依里を演じ、多面性を持つ難役に挑んだ。23年は他に「1秒先の彼」などがある。