吉川晃司「すかんぴんウォーク」
大森一樹監督の「すかんぴんウォーク」の主役として、映画初出演。挿入歌「モニカ」で、歌手としても華々しいデビューを飾った。高校時代は水球の名選手。オリンピック候補選手として将来を嘱望されたが、本人の堅い意志で芸能界入りした。デビュー後も快調にヒットを飛ばし続けており、久々に登場したスケールの大きな新人として人気を集めている。(広島県出身)
田中隆三「海に降る雪」
中田新一監督の「海に降る雪」で、テレビ局に勤める効果マンの青年に扮し、同じく新人の和由布子と共演している。青山学院を卒業後、自由劇場に入団。退団後、いくつかのテレビ出演があるが、映画は今回が初めて。姉は女優の田中裕子。「姉は姉、僕は僕です。ともかく食える俳優になりたい」と、目を輝かせて語る。(大阪府出身)
野村宏伸「メイン・テーマ」
森田芳光監督の「メインテーマ」でデビュー。2万人を超す応募者の中から選ばれた、ラッキーボーイである。“強さとナイーブさを同時に持ち合わせている ”とは森田監督の弁。ピックアップトラックに乗り、マジック修行の旅をしている青年健を、演技を感じさせない瑞々しい感覚で演じ、注目を浴びた。(東京都出身)
和由布子「化粧」「海に降る雪」
NHKのエース・ディレクター和田勉に見出され、テレビドラマ「波の塔」で女優としてのスタートを切った。映画初出演は、渡辺淳一原作の「化粧」。豪華女優陣の中にあって、新鮮な演技が光った。また、畑山博原作の「海に降る雪」ではヒロインに抜擢され、痛ましい青春の光と影を見事に演じ切った。(東京都出身)
佐倉しおり「瀬戸内少年野球団」
「瀬戸内少年野球団」で、元海軍提督の父と共に島にやってきた美少女、武女を演じている。1150人の応募者の中から抜擢された。その端麗な顔立ちは、毅然とした美しさをたたえ、気品すら感じさせる。ラストシーン、船上で花束を抱え無言で立ちすくむ彼女の瞳は、深い悲しみの内に強い意志を示した。映画のテーマを集約したような、その美しい表情は素晴らしかった。(東京都出身)
富田靖子「アイコ16才」「ときめき海岸物語」
少女の日常をフレッシュなタッチで描いた、「アイコ十六歳」のアイコ役でデビュー。「ときめき海岸物語」では、幼い恋心を燃やすヒロインを演じ、成長ぶりを印象づけた。天性の“カン”の良さと、可憐なマスク、そしてその時々でデリケートに変化する表情の妙は、将来女優として大きく花開く可能性を感じさせる。(福岡県出身)