柏原崇「Love Letter」
受賞作「Love Letter」では、主人公の“死んでしまった恋人の中学生時代”という役どころながら、その美少年ぶりで見るものに深い印象を残した。女性誌のアイドル募集コンテストで優勝し、デビュー。現在、ドラマやCMにひっぱりだこの人気者に成長した。恵まれたルックスと、爽やかな個性が今後も注目を集めそうだ。(山梨県出身)
原田龍二「日本一短い「母」への手紙」
ロックアーティストとしての活動と平行して俳優としても著しい成長ぶりを見せる存在。「日本一短い『母』への手紙」では、幼いころに別れたきりの母親を探す息子役を熱演。母親の愛を求める姿が見る者に感動を与えた。また、それぞれの思いを抱きながら離れ離れに生きる家族を結び付けるための狂言まわし的役柄を見事にこなして、力強い存在感を見せた。(東京都出身)
渡部篤郎「静かな生活」
「静かな生活」で主演男優賞とのダブル受賞を果たし、久しぶりの大型演技派の登場を印象づけた。実在する人物がモデルで、障害のある青年という難しい役どころを熱演。純粋で無垢な魂の持ち主というキャラクターを豊かな表現力で演じてみせている。長身でスポーツが得意という外見を持ちながら、アイドルとは一線を画す“役者”の香りを持った人。今後の成長が期待される。(東京都出身)
一色紗英「藏」
すでにテレビドラマやCMでは人気の存在だったが、「藏」で初めて本格演技に挑戦。光を失う難病と闘い、女性ながら蔵元となり、伝統を守りつつ激しい恋に身をやつす…。そんな波乱の人生を送る女の半生を見事に演じ、1995年の各映画賞の新人賞を総なめにした。伸びやかな肢体とその美少女ぶりを武器にしたアイドルから、演技派女優への第一歩を踏み出した。(東京都出身)
江角マキコ「幻の光」
現在第一線のモデルとして活躍中でありながら「幻の光」で女優へと華麗な変身を遂げた話題の人。対象作では、最愛の祖母を亡くし、その直後には夫にも先立たれてしまう若妻の深い孤独とその心象風景を静かに熱演した。抜群のスタイルと個性的なマスクはこれまでの女優とはー味違う魅力を放っている。女性層の支持も厚く、日本映画界に新風を吹き込む存在として注目されている。(島根県出身)
酒井美紀「Love Letter」「ひめゆりの塔」
「Love Letter」では、中山美穂の少女時代を好演し、「ひめゆりの塔」ではひめゆり学徒隊の一員に扮した。こぼれるような大きな瞳と長い黒髪が魅力の正統派美少女だが、その瞳の奥からは強い意志が感じられ、少女から大人の女優への成長が楽しみな存在。すでにテレビ、CM、雑誌グラビア等では幅広く活躍中で、若い男性を中心に圧倒的な人気を誇っている。 (静岡県出身)