加勢大周「稲村ジェーン」
CMやテレビドラマでも活躍し、その爽やかなキャラクターで若者の圧倒的な支持を得ている。同性にも支持されるその人気は、確かな演技力に裏付けられたものである。スクリーンデビューを飾った「稲村ジェーン」では初監督の桑田圭祐氏とともに大きな話題を呼び、同作品は話題賞にも選出されている。今春には、主演第2作も待機中で大きな成長が期待されている。(東京都出身)
高嶋政伸「ゴジラVSビオランテ」「山田ババアに花束を」
芸能一家で知られる、高島家の次男。俳優といった枠に捕われぬ多彩な活躍ぶりが光るスケールの大きなエンターティナー。「ゴジラVSビオランテ」「山田ババアに花束を」と続いた作品の中でも多種多様な表情を見せて、その個性をスクリーン狭しと躍動させている。昨年はベスト・ドレッサーも受賞。この非凡さは 91年も様々なジャンルで引っ張りだこになるだろう。(東京都出身)
筒井道隆「バタアシ金魚」
「バタアシ金魚」の主役、カオル役でデビュー。オーディションから、撮影終了まで無我夢中だったと言うが、一途で強引な恋心を憧れのマドンナ“ソノコ君 ”に捧げ続ける役どころを好演し、原作の愛読者からもイメージにぴったりと好評を得た。ひとつの色に染まらない、透明感のある不思議なキャラクターで人気を得ており、今後も引続き注目を集めそう。(東京都出身)
藤田哲也「少年時代」
東京育ちの少年が、疎開先の富山県で体験する出来事を描いた「少年時代」において、いかにも都会育ちといった風貌の少年から、芯の強さを身につけて成長して行く主人公を好演。篠田正浩監督に2年前から目を付けていたといわせる演技力、12歳の年齢にして、9年の芸歴を持つということからうかがい知ることが出来る。将来が楽しみな子役の一人である。(埼玉県出身)
大和武士「鉄「TEKKEN」拳」
映画初出演は「どついたるねん」。同作品で注目を集めた阪本順治監督の第2作目「鉄拳」では主役を演じ、菅原文太と二人三脚で復活を目指すボクサー役を熱演した。少年院出身の現役ボクサーで、元日本ミドル級チャンピオンという衝撃的な肩書に“役者”という文字を加え、そのエネルギッシュな演技は日本映画界に新風を巻き起こした。ボクサーとしても世界を狙える逸材である。(岡山県出身)
清水美砂「遺産相続」「稲村ジェーン」「バカヤロー!3 へんな奴ら」
NHKの朝の連続テレビ小説「青春家族」のヒロイン役でお茶の間の人気者となった1989年から、1990年は話題作「稲村ジェーン」をはじめ「遺産相続」「バカヤロー!3」とスクリーンで大きく飛躍。スケールの大きい演技で存在感を強くアピールしている。久々に登場した、本格派の片鱗を見せる正統派美人女優として活躍が期待されている。(東京都出身)
中島ひろ子「櫻の園」
人気コミックを原作に、みずみずしい少年達の青春の1ページを映像化した中原俊監督作品「櫻の園」に主演。500人に上る応募者の中から選ばれた今回の作品が、映画デビュー作品。演劇部の部長役を演じ確かな存在感を見せて、作品同様、同世代を含む多方面からの称讃を浴びた。飾り気のない素朴さが魅力で無限の将来性を感じさせる演技派である。(東京都出身)
西田ひかる「山田ババアに花束を」
アイドル歌手出身でありながら、柔軟なキャラクターを活かした演技で「山田ババアに花束を」に出演。なみいる個性派に負けない強い個性と、インパクトのある存在感を表現して好評を得た。2歳から13歳まで過ごしたアメリカで培った英語力と、キュートなはつらつさが魅力。歌手としても数多くのファンを持ちミュージカルなど、幅のある活動を展開。その魅力に益々磨きをかけている。(東京都出身)
牧瀬里穂「つぐみ」「東京上空いらっしゃいませ」
CMでブラウン管デビューを飾り、爽やかな表情と共に人気を獲得。1990年もっとも多くの企業の顔として活躍した。映画初出演作「東京上空いらっしゃいませ」では、主役に抜擢され、演技でも非凡なものを発揮。続く主演作「つぐみ」でも確かな演技で難しい役どころを好演、優秀主演女優賞と併せての受賞である。1991年作品「幕末純情伝」では男役、沖田総司に挑戦する。(福岡県出身)
村松美香「リメインズ 美しき勇者たち」
千葉真一が初監督した「リメインズ 美しき勇者たち」で、巨大な人喰い熊に家族を殺され、復讐に燃える少女役を熱演。素朴さの中に、少女の美しさと、たくましさを秘めた演技には好感がもたれる。得意のアクションを交えたダイナミックな動きに演技力を併せ持つアクション俳優として、今後が期待される、貴重な女優である。千葉真一主宰のJAC出身。(東京都出身)