清水宏次朗「ビー・バップ・ハイスクール」
「ビー・バップ・ハイスクール」シリーズでの加藤浩志役で一躍脚光を浴びた彼だが、1984年に東京音楽祭国内大会でグランプリ、同世界大会で作曲賞を受賞するなど、先に音楽界で実力を認められた人だ。今回のアタリ役で役者としても開花し、音楽活動とともに多方面での活躍が目覚しい。徹役の仲村トオルと共に、早くも3作目が、今年の3月に公開される。(東京都出身)
仲村トオル「ビー・バップ・ハイスクール」
清水宏次朗とともに「ビー・バップ・ハイスクール」シリーズで人気を集めた。彼演じるツッパリ高校生中間徹は、まさに適役で、身長184cm、体重 72gのダイナミックな体で演じるアクション・シーンは、ハラハラドキドキの迫力あるものだった。手に負えない不良だが、意外に正義感ある、涙もろいツッパリ少年を新人らしいパワー溢れる演技で熱演した。(東京都出身)
柳葉敏郎「南へ走れ、海の道を!」
パフォーマンス集団一世風靡SEPIAのメンバーとして、その男臭い華麗な身のこなしには定評がある。TVでは、ドラマやバラエティ番組で、すでに活躍中だが、今回「南へ走れ、海の道を!」で映画初出演。ハードなアクションタッチのこの映画に、彼のキャラクターはすんなり溶け込んだ。今後は映画でも多彩な活動をみせそうだ。(秋田県出身)
有森也実「キネマの天地」
松竹大船撮影所開設50周年を記念して作られた山田洋次監督の大作「キネマの天地」で、渥美清、倍賞千恵子、松坂慶子ら、大勢の豪華キャストと並んで、みごと主役の田中小春を演じた。物おじしないハツラツとした演技は、新鮮な感動を与えた。有森の抜てきは、劇中のヒロインともだぶり、そのストレートな演技と共に映画に夢を与えた。(神奈川県出身)
黒木瞳「化身」
作家・渡辺淳一のベストセラー作品「化身」を、東陽一監督が映画化。藤竜也扮する主人公・文芸評論家の秋葉と知りあい、彼の好みにあう洗練された女性へと育てあげられてゆく霧子役を演じた。宝塚の娘役出身だけあって、その“化身”していく様子を、新人らしからぬ演技でみごとに表現。霧子同様、女優・黒木瞳としても一層魅力的になったようだ。(福岡県出身)
斉藤由貴「雪の断章-情熱-」
ベストテン歌手として、数々のヒット曲を生み出し、そのアイドル性はもちろん、本格的に女優としても活動。「雪の断章-情熱-」では、ヒロイン・伊織役で、少女が大人の世界に踏みこもうとする微妙な心のゆらめきを表現。去年はNHKの連続ドラマ小説「はね駒」でも驚異的視聴率を獲得。女優としても一段とグレード・アップ。今後の活躍が期待される。(神奈川県出身)