服部樹咲「ミッドナイトスワン」
【受賞コメント】
オーディションに受かった2年前、このような素晴らしい賞をいただくことになるとは想像もしていなかったので、今ここに立てていることが夢のようです。クランクアップの時、内田監督に「何十年後も女優としてお会いしたい」とおっしゃっていただきました。その期待に応えられるように、そしていつの日かまたここに立てるように努力して、長くこの女優というお仕事を続けていけたらと思っています。
【受賞者紹介】
4歳からバレエを始め、第76回NAMUEバレエコンクール名古屋・第1位、平成29年・30年ユースアメリカグランプリ日本ファイナル進出、NBAジュニアバレエコンクール東京2018第1位などを獲得。演技は未経験だったが、オーディションで数百人の中から本作のヒロインである、母親に虐待されて心を閉ざしていた孤独な少女・桜田一果役に抜擢。預けられた親戚の主人公、トランスジェン
ダーの凪沙と次第に心を通わせ、バレエの才能にも目覚めつつ成長していく姿を体当たりで演じた。本作で、第45回報知映画賞と第33回日刊スポーツ映画大賞の各新人賞も受賞している。
蒔田彩珠「朝が来る」
【受賞コメント】
この度はこのような素敵な賞をありがとうございます。今までこの舞台にたくさんの先輩方が立っている姿をテレビ越しに見ていて、いつか私も立てたらなと思っていました。今日こうしてここに立てていることが、本当に嬉しいです。これから先も家族や友達、事務所の方に支えてもらいながら、自分の大好きなお芝居を続けていけたらいいなと思います。
【受賞者紹介】
是枝裕和が監督・脚本を務めたドラマ『ゴーイング マイ ホーム』(12/CX)の主人公の娘役で注目され、同監督の「海よりもまだ深く」(16)「三度目の殺人」(17)「万引き家族」(18)にも出演。18年「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で映画初主演。本作では、14歳の時に産んだ子どもをすぐに手放すも、6年後、特別養子縁組した家族に子どもの返還を迫る片倉ひかりを演じ、産みの母の複雑な葛藤をリアルに表現した。同作で他に、第94回キネマ旬報ベスト・テン、第75回毎日映画コンクール、第45回報知映画賞、第42回ヨコハマ映画祭の各助演女優賞を受賞。20年は他に「#ハンド全力」「星の子」がある。
森七菜「ラストレター」
【受賞コメント】
まず私をこれまで支えてくださったスタッフの皆様、家族、友達、すべての方々に、感謝しています。ここまで来られたのは本当に皆さんのおかげだなと、それだけしかありません。これからの人生、この新人賞から始まった人生を長いものにしていくための皆様からのお声をいただけるように、そんなものに懸ける人生にしていきたいなと、改めて思いました。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。
【受賞者紹介】
17年に園子温監督の配信ドラマ『東京ヴァンパイアホテル』で女優デビューし、「心が叫びたがってるんだ。」(17)で映画初出演。新海誠監督のアニメ「天気の子」(19)のヒロイン・天野陽菜役の声優を務めて注目される。本作はオーディションで選ばれ、主人公・岸辺野裕里の少女時代とその娘・颯香の2役を見事に演じ分けると共に、監督の岩井俊二が作詞した主題歌「カエルノウタ」で歌手デビューも果たした。本作で他に、第42回ヨコハマ映画祭で最優秀新人賞、第12回TAMA映画祭で最優秀新進女優賞をそれぞれ受賞。20年は他に「青くて痛くて脆い」「461個のおべんとう」がある。
岡田健史「望み」「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」「弥生、三月 -君を愛した30年-」
【受賞コメント】
かの有名な三冠王を三度獲得した落合博満氏はこう言いました。「ダイヤモンドを回っている瞬間には、ホームランを打ったという事実はもう過去のことだから、ガッツポーズをしないのだ」と。大変光栄ではありますが、私自身、(対象作の撮影は)数年前の出来事ですから、一喜一憂することなく、明日をどう生きるのか、今取り組んでいる作品の中での役割をどう果たすのか、目の前の刹那と向き合える役者でありたいです。
【受賞者紹介】
18年ドラマ『中学聖日記』(TBS)で、オーディションを経て主人公の相手役に抜擢され、俳優デビュー。本年は映画に初出演し、公開作が相次いだ。「望み」では物語の中心となる友人殺害の容疑がかけられたまま行方不明になった高校生・石川規士、「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」では連続殺人犯を追う警視庁捜査一課の捜査チーム・麻生班の新米刑事・沢田圭、「弥生、三月 -君を愛した30年-」では主人公・結城弥生の幼馴染・山田太郎の息子・あゆむをそれぞれ好演。同3作で第33回日刊スポーツ映画大賞の石原裕次郎新人賞も受賞。20年は他に「新解釈・三國志」がある。
奥平大兼「MOTHER マザー」
【受賞コメント】
この場に僕を立たせてくれたスタッフの皆様、本当にありがとうございます。僕はこの作品でデビューし、この現場で初めて演技をさせてもらい、その楽しさというものも教えてもらいました。僕にとって大事なデビュー作で共演してくださった長澤まさみさんと、こういう舞台で一緒に立てるのはすごく光栄でありがたいですし、この賞に満足することなく、またこの舞台に戻ってこられるように頑張りたいと思います。
【受賞者紹介】
演技未経験ながら、初のオーディションで本作のメインキャストを勝ち取り、俳優デビューを飾る。定職に就かず家もなくその日暮らしを送るシングルマザー・三隅秋子の息子で、学校にも行けずに妹の面倒をみる16歳以降の周平を演じた。身勝手な母親からネグレクトのような仕打ちを受けながらも、その母親に無垢で歪んだ愛情を寄せる姿を繊細に表現した。本作で、第94回キネマ旬報ベスト・テンと第63回ブルーリボン賞の各新人男優賞を受賞。空手初段を持ち、12年には全国武道空手道交流大会「形」で優勝経験がある。20年は『恋する母たち』(TBS)でドラマにも初出演した。
永瀬廉「弱虫ペダル」
【受賞コメント】
本日はこのような素敵な賞をいただけて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。これからも、まだ自分が出会ったことのない自分と出会えるように、そして出演させてくださる作品に少しでも華を添えられるように、頑張っていきたいと思います。そして“弱虫”にならず、エンターテインメントという厳しい坂を、これからも昇り続けていきたいと思います。
【受賞者紹介】
12歳でジャニーズ事務所に入所し、関西ジャニーズJr.を経てKing & Princeのメンバーとなり、2018年にCDデビュー。同グループおよび個人としても幅広い分野で活躍。14年「忍ジャニ参上!未来への戦い」で映画初出演し、19年「うちの執事が言うことには」で映画初主演。本作では、孤独なオタク高校生だったが、自転車競技部の仲間との出会いによって成長し、自転車選手としての才能も開花させていく主人公・小野田坂道を演じた。主演として同世代の俳優たちを牽引すると共に、実際に自転車を漕ぎながら芝居をする過酷な撮影を経て、迫真の自転車ロードレースシーンを作り上げた。