上白石萌歌「羊と鋼の森」
【受賞コメント】
お芝居を始めて8年になりますが、まだ思い悩んだり、苦しむことばかりです。でも間違いなく演じることに助けられてる自分がいます。より責任と覚悟をもって、誰かの明日の活力になれるようなエネルギーをお届けできたらいいなと思っています。
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11年第7回『東宝シンデレラ』オーディションでグランプリ受賞。12年に女優デビュー。18年は細田守監督の「未来のミライ」で4歳児のくんちゃんの声を担当するほか、「3D彼女 リアルガール」や『義母と娘のブルース』(TBS)などで活躍。本作では実の姉の上白石萌音と姉妹役で初共演。ピアニストを目指す、闊達な由仁を演じた。多感な時期の少女を繊細に演じると共に、半年間特訓を重ね、由仁の心情を音色でも表現してみせたピアノの演奏は秀逸だ。
趣里「生きてるだけで、愛。」
【受賞コメント】
共演した菅田将暉さんから盾をもらえて嬉しいです。たくさん支えていただきました。私は、映画というエンタテインメントに何度も救われてきました。このような素晴らしい賞を受賞でき、支えてくれている方への感謝の気持ちとともに、誰かの心に寄り添える人間でい続けられるよう、日々歩んできたいと思います。
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11年、ドラマ『3年B組金八先生ファイナル~「最後の贈る言葉」』(TBS)で女優デビュー。NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(16)で注目され、狂気を感じさせる代議士の妻を演じた『リバース』(17/TBS)、少ない台詞ながら存在感を示した『ブラックペアン』(18/TBS)などのドラマや舞台で活躍。本谷有希子の原作の映画化である本作では、全てに嘘がつけず、エキセントリックで社会にうまく適合できない不器用なヒロイン役を確かな演技で昇華させた。
平手友梨奈「響 -HIBIKI-」
【受賞コメント】
お芝居をするということに対して、自分に嘘をついているんじゃないかと、疑問を持ったこともありました。でも最終的には自然体ででき、すごく嬉しかったです。チームのみんなと、今まで私に関わってくださった皆さんに感謝します。初めての映画でしたが、すごくいい体験をさせていただきました。
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女性アイドルグループ『欅坂46』のメンバーとして、16年にデビュー。グループの圧倒的センターとして活躍し、中高生を核に幅広く支持されている。『マンガ大賞2017』大賞の受賞作の映画化で、映画初出演にして初主演となるヒロイン、響を演じた。平手と響が重なって見えるほど彼女自身とシンクロするその役に対して、演じるのではなく響としてそこにいるというアプローチで取り組んだ。響の持つ意志の強さを、目で魅せる演技で強烈な印象を残した。
芳根京子「累 -かさね-」「散り椿」
【受賞コメント】
お芝居をやらせていただいて6年が経ちました。「散り椿」も、「累‐かさね‐」も、どちらも自分では逃げたくなるような高い壁だと感じていました。でもあのとき真正面からぶつからせてもらえたから今があると思っています。これからもいろいろな人生に挑戦させてもらいたいなと心から思っています。
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13年、『ラスト♡シンデレラ』(CX)で女優デビュー。16年、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』のヒロインに抜擢される。「累 -かさね-」では、これまでの明るいイメージを覆す、欲と嫉妬にかられるダークな役に臨んだ。土屋太鳳と顔が入れ替わる設定で、自分のキャラクターに加え、相手の役も演じる難易度の高い芝居をこなした。初の時代劇で木村大作組への出演となった「散り椿」では、運命に翻弄される武士の娘を気丈かつ可憐に演じた。
伊藤健太郎「コーヒーが冷めないうちに」
【受賞コメント】
この作品を試写室で初めて見た日、塚原あゆ子監督から手紙をいただきました。手紙には、「あなたは見る人を幸せにできる役者さんになれます」と書かれており、これから役者をやっていく上で、その言葉を大切にいい映画を作っていきたいと思ってます。
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14年、『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(CX)で俳優デビュー。「俺物語!!」(15)、「ミュージアム」(16)で注目され、映画「デメキン」(17)で初主演。18年は映画に「ルームロンダリング」「ういらぶ。」やドラマ『今日から俺は!!』(NTV)などに出演し、その緩急自在の演技を魅せつけ、中高生から絶大な支持を集めた。本作では過去に戻る不思議な喫茶店の女主人にまっすぐな思いを寄せる大学生を魅力的に演じた。唯一の映画オリジナルキャラクター。
中川大志「坂道のアポロン」「覚悟はいいかそこの女子。」
【受賞コメント】
自分でも憧れの場所に立てて、この景色を見て、これからも映画作りの世界に携わりたいと、改めて強く感じました。ここにはいつかお仕事をご一緒したい先輩もたくさんいます。監督、プロデューサーの皆様、もし僕を思い出したらオーディションに呼んでください。
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09年俳優デビュー。18年は『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS)、「虹色デイズ」で人気を不動のものに。「坂道のアポロン」では大柄でケンカが強くジャズドラムを叩く日米ハーフの高校生、千太郎を演じるために、10カ月間のドラムの練習と肉体トレーニングを積み、役を徹底的に体に染み込ませ説得力を持たせた。「覚悟はいいかそこの女子。」では少女漫画に登場する王子様的男子像に集約されない魅力的でヘタレなイケメン高校生を軽快に演じた。
成田凌「スマホを落としただけなのに」「ビブリア古書堂の事件手帖」
【受賞コメント】
映画の現場にいくたびに、自分の未熟さを感じます。このような賞をいただけてありがたく、ほっとしたというのが正直な気持ちです。またこの場に帰ってきたいし、帰ってこられたら自信を持って立っていられるようになりたいと思います。
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13年、第28回『MEN’S NON-NO』のオーディションに合格し、モデルとして人気に。14年に俳優デビュー。18年は「ニワトリ★スター」「劇場版コード・ブルー ‒ドクターヘリ緊急救命‒」をはじめ、作品によって変幻自在に自身のイメージを変えその存在感を示した。「スマホを落としただけなのに」では物語の鍵を握るネットセキュリティの専門家、「ビブリア古書堂の事件手帖」ではヒロイン・栞子に近づく漫画古書のネット販売を行うミステリアスな男を魅惑的に演じきった。
吉沢亮「リバーズ・エッジ」
【受賞コメント】
この作品で、ベルリン国際映画祭やいろいろな映画賞に呼んでいただきました。映画を愛する映画人にお会いし、熱を感じ、改めて映画ってすごくエネルギーを持ってる素敵なものだと感じる一年でした。これからもたくさんの現場に携わって、たくさんの出会いを楽しめればいいなと思います。
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09年『アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン』を機にデビュー。18年は「銀魂2」「ママレード・ボーイ」「あのコの、トリコ。」などをはじめ8本もの映画に出演。カリスマ的存在の岡崎京子原作の本作を演じるにあたり、これまではキャラクターの外見から役作りすることが多かったが、内面からその世界観を引出し、感情の起伏を抑えて臨んだという。揺るぎなき存在である死体を宝物とする、同級生からいじめを受けるゲイの青年をピュアに演じた。