1月23日、東京・神楽座にて、第46回日本アカデミー賞『優秀作品賞・新人俳優賞』記者発表が行われました。
冒頭、島谷能成日本アカデミー賞協会会長は、2022年の映画界全体の順調な回復の兆しに、「お客様が徐々に映画館に来ていることを実感します。記録すべき豊作の一年でした」と映画界で働く人々の弛まぬ努力を労われました。
選考は2022年1月1日から12月31日までに劇場公開された日本映画183本、外国映画187本から、会員3935名の投票により正賞15部門の各優秀賞と新人俳優賞の選出となり、優秀作品賞には、平野啓一郎さんのベストセラーを実写化した「ある男」が12部門13賞(助演女優賞2賞)の最多受賞となり、今回司会を務める有村架純さんが助演女優賞に輝いた「月の満ち欠け」では9部門と新人俳優賞2賞、「ハケンアニメ!」は9部門と新人俳優賞、「シン・ウルトラマン」が7部門と新人俳優賞、「流浪の月」は6部門を受賞。優秀アニメーション作品賞や優秀外国作品賞には、100億円を超えるヒット作から世界の映画賞を受賞、ノミネートされた作品がそろい、いずれも日本映画界の厚みを感じさせる結果となりました。
授賞式の司会をつとめるのは、4年連続の羽鳥慎一さんと、昨年「花束みたいな恋をした」で最優秀主演女優賞に輝いた有村架純さん。羽鳥さんは「4回目にして初めてお客様が100%入るということで緊張します。有村さんには俳優ならではの受賞者に寄り添った楽しいトークをしていただき、それをお手伝いして、とにかく明るい授賞式になるように努めてまいります」と述べ、有村さんは「まさか大きな式典の司会を務める日が来るとは思っていなかったので感慨深いです。(受賞者として参加した際には)同じ志を持った戦友のような方たちが集まり、思いや言葉を共有できることをとても幸せだなと感じました。どなたにとってもそう思える授賞式になればいいなと思います」と、終始穏やかに微笑みながら語り、羽鳥さんは何度もうなづき打ち解けた様子でした。
コロナ禍で変化を余儀なくされつつも、受賞者、賛助法人各社、会員の皆様のご協力のもと開催を続け、ようやく観客の入場制限をかけることなく迎える今回の授賞式。例年受賞を重ねる俳優・スタッフに加え、初受賞者も多く、フレッシュな顔ぶれが揃います。
多くのお客様と映画人が一堂に会し、映画界完全復活への追い風となる華やかな授賞式の幕がいよいよ上がります。
第46回日本アカデミー賞授賞式は、3月10日、グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにて開催です。