藤野薫子さん（女性/20代）

　ぴあ特別会員としての活動もこれで本当に最後、そう思うと幸せな夢から覚めてしまうような気持ちです。自分が日本アカデミー賞に招待されるそんな日が来るとは思いもせず過ごしてきたこれまで映画にいろんな夢を見させてもらってきたけれど先日の日本アカデミー賞授賞式はまた別格でした。会場に到着するとそこに漂う空気感と華やかさにとうとう憧れの場所に足を踏み入れているのだという少しの緊張感と自分も一映画人になれたようなそんな錯覚を覚えました。笑
　夢なのか現実なのかそんな感覚のまま気づくと開演の時間に。目の前には昨年までテレビで見ていた光景が広がっていて、司会を務める西田敏行さんと宮沢りえさんが登場し興奮がMAXに。私の真後ろにはレッドカーペットが引かれていて出席する方々を間近で目にすることができました。いつもスクリーンで目にする俳優・女優の方々が目の前を通り過ぎてゆくのはなんとも不思議な感覚で、観客を魅了するその力を実際に目の当たりにし、終始自席で拍手をしながら「すごい…!!」と声を漏らしていました。
　いよいよ式が始まり、それぞれの部門において優秀賞の方々が思い思いに語ってくれた撮影時の話や共演者の方を交えながらの会話、スタッフの方々の作品とチームに込めた思いが強く語られた最優秀賞受賞時のスピーチは普段映画を見るだけではわからないことで、それを聞いているのがこの上なく幸せでした。中でも最優秀主演女優賞を受賞された蒼井優さんのスピーチが印象的でした。ストレートに本当に映画が大好きで愛しているんだなと感じられて、映画ファンとしてすごく嬉しく感じた瞬間でした。
　式はその後ラストの最優秀作品賞の発表まであっという間に過ぎ、惜しみつつも今年の日本アカデミー賞は閉幕となりましたが本当にこんなに素敵な機会は滅多にないですし、この日のことをいつまでも大切な思い出として残しておきたいです。授賞式で初めて顔を合わせた他のぴあ特別会員の方とのつながりも大切にしたいですね。
　1年後にはきっと今年のことを思い返して日本アカデミー賞の行方をまた楽しみにしているのかなと思います。

石田桃子さん（女性/10代）

　ぴあ特別会員になってからずっと楽しみにしていた日本アカデミー賞授賞式。とても貴重な体験をさせて頂きました。会場に到着して他のぴあ会員の方々と合流し、授賞式の会場へ。授賞式の会場には、スーツやドレス、着物などを着た方々がたくさんいてとても華やかでした。レッドカーペットやステージも、とても迫力があり、更にたくさんのカメラがあり異世界にいるような不思議な気持ちになりました。
　授賞式ではレッドカーペットの隣の席で受賞者の入場口がとても近かったので、俳優さんや、監督さん、作品に関わった方々を間近でみることができ夢のような時間でした。俳優さんたちのスピーチでは、作品への想いや情熱がとても伝わってきて感動しました。共演した俳優の方々や監督の方々と、撮影の時の思い出を話していたり、更に、テレビの放送では観ることの出来ない撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞を受賞された方々の、作品に対する熱い想いやこだわりを聞くことができ面白かったです。
　それぞれの最優秀賞が発表される時の会場の雰囲気は、テレビでは味わえない、生だからこそ味わえる緊張感や空気感がありました。特に、最優秀主演女優賞を受賞された蒼井優さんの受賞後のスピーチで「これから新学期がはじまりますけど、学校がつらい方、新しい生活どうしようと思っている方は是非映画界に来てください。映画界って良くないですか？私、本当に好きなんです。皆さんと一緒に映画界を盛り上げていきたいです」という言葉は、映画の良さを再実感できとても感動しました。
　また、授賞式後の立食パーティーでは、普段テレビやスクリーンでしか観ることのできない俳優さんたちを近くでみることができたり、リラックスして談笑している姿を見れて、そんな素敵な空間で授賞式の余韻に浸ることができ、とても幸せで夢のような時間でした。
　ぴあ特別会員として一年間たくさんの映画作品を観て、締めくくりとしてこんなにも素敵な授賞式に参加することができ本当に幸せでした。また、他のぴあ会員の方々とも映画の話をできてとても楽しかったです。

富元靖雄さん（男性/30代）

　こんな世界があるのか、こんな世界で生きている人たちがいるんだ。今までただただテレビや、スクリーンを通して映画で見ていた俳優さんや女優さんを初め、監督やスタッフたちがこんなにもエネルギーをもって生きていたなんて…授賞式の4時間、その圧倒的な存在感と、その人の内に秘めているモノがひしひしと伝わってくる不思議な感覚が常に私を取り巻いていました。映画という一つの作品の世界観を作り上げるスペシャリストの集団を目の当たりにし、本気で作り上げたからこそ、多くの人たちがそれを作品として鑑賞した時に、その世界観に惹き込まれるのだと強く感じました。何より、目標をもって目指すものへ貪欲に生きる、自分の将来に欲張りに生きるからこそ、人はこれだけ輝けるのだと初めて学んだ気がします。
　映画とは、人を惹き込む一つの世界。その世界には人を惹き込むためのストーリーと役者がいて、そのストーリーと役者に感動させられる鑑賞者がいます。そして、鑑賞者どうしでその映画の感動を分かちながら語らう。つまりは、映画が人と人とを結びつけ、そこに感動を与える。その感動はいつしか、何かの大きな原動力へと繋がり、そこで生まれた原動力が、自分自身まだ出会ったこともない人の感動を形作っていくのだと思います。
　今回、第41回日本アカデミー賞の授賞式へ参加して、出会った役者さんたちに私自身が心を大きく動かされました。世界観が広がった、そんな感覚にも似た衝撃があったのですが、多くの役者さんたちを見ていて、自分自身の意思次第で大きなエネルギーを生み出すこともできるし、自分自身の人生をどう彩るのかは自分次第。もっと高みへ、もっと広い世界へ、一度きりの人生、もっと輝きながら生きたい!!!そんな風に感じさせてくれる、本当に貴重な機会、またとない一日となりました。
　これまで、何気なくテレビで目にしていた日本アカデミー賞の授賞式。役者さんや監督、映画への貴重な一票を投じ、その舞台にまさか自分自身が参加するとは夢にも思いませんでした。また授賞式後に参加させてもらった祝賀パーティーでは、最優秀賞などを受賞した役者さんを初め、多くの関係者の方々とお祝いの場を共有できたこと、まさに感慨無量、夢のような時間でした。
　今回の経験から改めて感じたこと。やっぱり映画って素敵、映画にこれだけ魅了されている自分がここにいるということを強く感じました。これからも多くの映画に出会いながら、人生を彩る映画の素晴らしさを自分自身がずっと感じながら、これまで出会った人と、これから出会う人に伝えていきたい。

北 奈々さん（女性/30代）

　煌びやかな会場の中、ステージまでまっすぐ伸びるレッドカーペット。壁際を埋め尽くすようなカメラの数々。そして、周囲には想像以上に参列している多くの人たち。第41回アカデミー賞授賞式に参加させていただきましたが、目もくらむような光景に最初は戸惑うばかりでした。私自身がその場にいることすらあまりに非現実的で、まるで夢をみているような気持ちだったからです。
　西田敏行さん、宮沢りえさんの司会で穏やかに始まった授賞式。レッドカーペットを歩いていく俳優や女優、監督や映画製作関係者など日本の映画に関わった受賞者たちが次々と現れ、華やかな舞台へと向かっていきます。今までどこか遠い存在だった人たちがすぐ目の前で歩いている！間近に見ることができ、とても感激しました。
　また、会場ではいろいろなインタビューやスピーチを直接聴くことができるというのもとても貴重な機会です。テレビではどうしても俳優・女優もしくは監督の言葉にスポットライトが当たりがち。今年は最優秀主演女優賞を受賞した蒼井優さんのスピーチがとても素晴しかったことは確かなのですが、個人的に印象深かったのは実は協会特別賞の美術・鉄道具にて受賞された大澤克俊さんのスピーチ。刀から零戦まで、鉄材造型に関わる設計制作という分野でのご活躍を知り、映画製作は想像以上にさまざまな職人技や技術が結集して一本の作品になるんだと改めて実感した瞬間でした。
　開会前は、長時間になりますよ、との説明がありましたが、あっという間に時間が過ぎてしまい、思ったよりも長くは感じませんでした。それだけこの大切な時間を楽しみつつ過ごすことができたからだと思います。日本アカデミー賞のコンセプトでもある、映画人による映画人のための祭典なのだと改めて認識しました。
　ぴあ特別会員での1年間の活動を終え、最後の役目としてこの授賞式へ参加できたことは私自身にとっても大切な経験となりました。これからも日本映画のよりよい発展と成功を一人の映画ファンとして応援しつづけてまいります。

なおとさん（男性/30代）

　この度は授賞式に参加できたことを心より嬉しく思います。
　とても素敵な授賞式でした。俳優さん、女優さんがレッドカーペットを歩いているところは圧巻でした。司会の西田敏行さん、宮沢りえさんの進行は素晴らしかったです。テレビ放送ではカットされる内容が現場ではノーカットで一つ一つ観ることができて、その魅力や奥深さを肌で感じることができました。
　皆様それぞれが優秀賞受賞者でその中から最優秀賞が選ばれる平等な賞なので、誰からも喜ばれるものだと思いました。受賞された皆様に「おめでとうございます」の声がかかるからです。
　その中でも嬉しかったのが、役所広司さんと広瀬すずさんが最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞を受賞したことや、自身が推していました「三度目の殺人」が最優秀作品賞を受賞したことです。役所広司さんや広瀬すずさんの演技はとても素晴らしかったです。役所広司さんのことをずっと応援していました。外国作品賞はどれも素敵な作品ですが、ミュージカル映画が好きな自身としては「ラ・ラ・ラ・ンド」が最優秀作品賞を受賞したことを本当に嬉しく思います。
　受賞者の皆様の撮影の裏話や苦労したシーンを聞けたり、おもしろくて笑えるトークもありで、3時間半を楽しめた授賞式でした。授賞式後の関係者の立食パーティーは美味しい軽食をたくさん楽しむことが出来ました。俳優さん、女優さん、映画関係者の方々とおんなじ空間で楽しむことが出来たことはとても光栄で、充実した一日でした。
　これからも映画をたくさん楽しんで映画の魅力を伝えていきたいです。貴重な体験をできて本当に楽しかったです。これからも映画愛を大切にします。