染谷将太「ヒミズ」「悪の教典」
【受賞コメント】
「ヒミズ」という映画で、僕の人生が大きく変わったと思っています。共演した二階堂さんのおかげでこの場に立てていると思っています。今ちょうど「ヒミズ」の園子温監督とスタッフの皆さんとで新しい作品を撮影しており授賞式に行ってこいと見送り出されてきました。この喜びを現場に持ち帰って皆さんと噛みしめたいと思っています。
01年に映画初出演。既に10年以上にわたるキャリアを持ち、数多くの映画やテレビドラマに出演している。「ヒミズ」では、第68回ヴェネチア国際映画祭において、日本人初となるマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)を受賞。衝動的に父親を殺してしまった15歳の少年が、絶望から再生へ向かうまでを魂のこもった演技で見せ、観る者の心を揺さぶった。「悪の教典」では、サイコパス教師に立ち向かう頭の切れる生徒役で、圧倒的な存在感を示している。エランドール賞新人賞も受賞。
チャンミン「黄金を抱いて翔べ」
【受賞コメント】
素晴らしい監督と素晴らしい俳優さんたちと素晴らしいスタッフと仕事ができてすごく光栄でしたし、こんな素晴らしい賞を頂けて感謝しています。ありがとうございます。
『東方神起』のメンバーとして04年に韓国デビュー。熱狂的な支持を集め、05年、日本でも活動を開始。アジア各国で数多くのライブを成功させる。韓国でドラマ主演経験はあったが、日本での俳優デビューとなった本作でスクリーンデビューを飾った。ミステリアスな爆弾工作員の、閉ざした心が徐々に開いて行くさまを、美しい身のこなしと表情で繊細に表現。特にその目の演技は観客の心に強く訴えかけた。
東出昌大「桐島、部活やめるってよ」
【受賞コメント】
23歳でこの「桐島」のお話を頂きました。当時別の仕事をしていたので、転職という意味でもかなりの覚悟と重圧がありましたが、共演者とスタッフの方々のおかげで何とかやり遂げることができました。当面の目標としましては、役者としての成長もありますが、また「桐島」のスタッフの方々と違う現場で必ずお会いしたいので、今後も精進していきます。
高校2年生のときにモデルデビュー。パリ・コレクションなど海外のショーでも活躍してきた。本作で600人を超えるオーディションの中から、最も倍率の高かった宏樹役を勝ち取り、映画デビュー。スポーツが得意な人気者でありながら、焦燥感を抱えている青年の心情をリアルに演じ、一気に注目を浴びた。本作を機に、モデル業を辞め、俳優業に専念することを決断している。毎日映画コンクールのスポニチグランプリ新人賞も受賞している。
松坂桃李「ツナグ」「麒麟の翼」「今日、恋をはじめます」
【受賞コメント】
去年の日本アカデミー賞の放送を見て、自分もここに立ってみたいなと思っていました。それが今回作品に恵まれたおかげで、この場に立つことができました。共演者の武井さん、橋本さんへ感謝の極みです。それと同時に新人だから許されていた部分もあったと思うので、これからは一俳優として様々な作品に関わっていき、またここに立てるように日々精進したいと思います。
樹木希林演じる祖母から特殊な能力を受け継ぐ高校生役を演じた「ツナグ」で映画単独初主演。「麒麟の翼」では父に対して素直になれない思春期の青年を、「今日、恋~」では自信満々のSキャラ男を、それぞれ説得力たっぷりに演じ、作品を成功に導いた。また、2012年はNHK朝の連続テレビ小説『梅ちゃん先生』の信郎役で、お茶の間の人気を獲得。飛躍の年となった。日刊スポーツ映画大賞の石原裕次郎新人賞、エランドール賞新人賞も受賞している。
武井咲「るろうに剣心」「愛と誠」「今日、恋をはじめます」
【受賞コメント】
本日はこのような賞を頂きまして本当に、本当に嬉しく思います。さきほど役所(広司)さんから頂いた言葉を一生覚えて、素敵な作品と監督と(出会えるように)、そして素敵な作品にできるように私自身もこれから頑張っていきたいと思います。
ブルジョア育ちのお嬢様を可憐に演じた「愛と誠」で本格的スクリーンデビュー。大ヒットした「るろうに剣心」では、主人公の剣心に惹かれていく、芯の強いヒロインを凛とした美しさで演じた。「今日、恋~」では、超地味な少女が恋をしてどんどん綺麗になる過程を鮮やかに体現し、観客を魅了。12年はテレビでも3クール続けて連続ドラマの主演を務めるなど、精力的に活動を行った。
山路ふみ子映画賞新人女優賞、日刊スポーツ映画大賞新人賞(「愛と誠」、「るろうに~」に対して)、エランドール新人賞も受賞している。
二階堂ふみ「ヒミズ」「悪の教典」
【受賞コメント】
この度はこのような賞を頂き本当にありがとうございました。面白いことを言って欲しいと言われたんですが、何一つ思い浮かばないぐらいものすごく緊張しています。一緒に受賞した染谷くんのおかげでちょっと緊張がほぐれました。会場に母が来ていまして、母にもこの場で感謝を伝えられたことをすごく光栄に思います。これからも頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。
モデルとして活躍後、09年に女優デビュー。2011年に公開された「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」で初出演を務める。染谷将太とともに第68回ヴェネチア国際映画祭最優秀新人俳優賞を獲得した「ヒミズ」では、心に傷を抱えながらも、主人公に全力で想いを寄せる同級生の少女をみずみずしく、情熱的に演じきり、観る者を圧倒した。「悪の教典」でも、感受性が強く、陰のある女子高生を好演している。
橋本愛「桐島、部活やめるってよ」「HOME 愛しの座敷わらし」「Another アナザー」
【受賞コメント】
今回は私の出演した作品を見て頂いて、本当に嬉しく思います。これからも大好きな人たちと大好きなことを、できればずっと長い間やっていけたらなと。そのために頑張っていきます。お母さん、お父さん、妹、おばあちゃん、たぶん(この場に)いると思うので、みんなありがとう。
08年、オーディションのグランプリを受賞したのを機に、芸能活動をスタート。09年に映画初主演。「桐島~」では、バトミントン部所属のヒロイン役で、女子高生の心理をリアルに表現したほか、人間関係に悩む思春期の少女を演じた「愛しの~」、不思議な存在感を持つ美少女役の「Anotherアナザー」などで、自身の持つミステリアスな雰囲気を生かし、鮮烈な印象を残した。12年には8本の出演作が公開された。ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞も受賞している。