吉田創貴さん(男性/25歳/会社員)
2014年3月7日、日本アカデミー賞授賞式が開催されるこの日をどれだけ楽しみにしていたことでしょう。私は切り札の有給休暇を使って会社を抜け出し、品川駅に向かいました。駅に着くとまさかの雪!異常気象とも言える状況でしたが、授賞式に参加できることが既に異常(?)だったので、雪くらい降ってもおかしくないかと勝手に納得しながら会場に向かいました。
会場についてから、授賞式とその後のパーティが終わるまでの時間、もう全てが夢のようでした。授賞式が始まるまでの時間は「もう一生ここには来れないだろう」という思いで、とりあえず映画ポスターの前で写真をたくさん撮りました!授賞式が始まるとどんどん有名な方が自分の前を通過していきます。「生きていて良かった」この言葉を本気で使う日がやってきた瞬間でした。TV放送では授賞式中のトークのほとんどが編集されてしまうので、会場ですべてを見ることができたのは非常にお得(?)な感じでした。授賞式後のパーティも至る所に映画関係者の方がいらっしゃる凄い空間で、「夢の中の夢」(インセプションでいう第二階層)にいる感じでした。「生きていて良かった」。この言葉を一日に二度使うことになるとは思っていませんでした。
夢から醒めて2週間ほど経ちます。もう、映画のレビューを投稿したり、豪華なパーティに参加することができないことがちょっぴり残念ですが、この1年間を自分の中で宝物のような思い出として残していきたいと思います。
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久保さん(男性/52歳/会社役員)
午前中の会議を終え、急いで美容院へ。「今日は思いっきりカッコよくしちゃってください。すごいパーティーに行くから。」と美容師さんにお願いして、普段はしないような髪型に。バブルの頃に買った派手〜なジャケットとドレスシャツをクローゼットの奥から引っ張り出して、さあ準備完了!
昨年一年間、毎日映画見放題の夢のような日々を送り、映画関係者の方々に混じって2度に渡る投票もさせていただき、今日が日本アカデミー賞ぴあ特別会員としての最後の日、メイン・イベント「第37回日本アカデミー賞授賞式」です。
一般人としてはかなりおしゃれをしていったつもりだったので「浮いてしまったらどうしよう?」なんて少し心配していましたが、いやいや、会場ロビーには色とりどりのドレスで着飾った女性でいっぱい。気後れしないように会場へ。国際館パミールは先日別のコンベンションでも来ましたが、まるで違う会場かと思うほど豪華な装飾。私たちの席はステージからはだいぶ遠い後ろの方…かと思ってがっかりしかけたら、なんと! レッド・カーペットのスタート位置の正面。私の前にはテレビカメラ、横にはスチールカメラ。受賞者の方々がみなさんこちらを向いて微笑んでくれたり、手を振ってくれたりする超特等席でした。
目の前を昨年スクリーンの中で見た俳優の方々が歩いて行きます。渡辺謙さん、福山雅治さん、松田龍平さん、真木よう子さん、上戸彩さん、宮﨑あおいさん、尾野真千子さん、オダギリジョーさん、妻夫木聡さん、中谷美紀さん、蒼井優さん…。あまりの近さに、もう、自然にニコニコしちゃいます。歩いていく姿にオーラあるな〜。個人的にはジブリの鈴木さんが見られたのもうれしかったな〜(宮崎駿さんにも来てほしかったけど)。
授賞式は西田敏行さんと樹木希林さんという大御所お二人の司会。受賞はなかったけど、西田敏行さん主演の「遺体」は忘れられない映画だったな〜。樹木希林さんの「わが母の記」は昨年のベストムービーです。司会のお二人が高齢ということもありステージに椅子が設けられ、トーク番組のような雰囲気で授賞式は進んでいきます。投票した身としては、自分の投じた票と一致しているか、ドキドキしながらの観覧です。実を言うと、かなり当たりました(あ、当たったんじゃないか、投票したんだ) 。14部門中9部門は私が投票した方々が受賞されました。自分が投票した方が受賞されると自分の映画を見る目も間違ってはいないな、と思ってその都度ニッコリ。
授賞式が終わって、チケットを買っていらした方はフルコースのお食事を楽しむとなっていたので私たちもそうなのかな?と思っていたら、なな、なんと!受賞者の方々と関係者だけのパーティー会場に入れてもらえました! 関係者の方々といっしょに乾杯。ステージでは西田敏行さんがスピーチ。同じ円卓に中谷美紀さんがいたり、ビュッフェを取りにいったら綾野剛くんとすれちがったり、主演男優賞を受賞した松田龍平さんや主演女優賞と助演女優賞をダブル受賞した真木よう子さん(間近で見るとさらに顔ちっちゃ〜い)も目と鼻の先に! 一般人とバレないように緊張しながら会場内をうろうろ。あ、リリー・フランキーさんがいた! あ、吉岡竜輝くんだ。一日限りの映画関係者気分を満喫させていただきました。
一年間、日本アカデミー賞の特別会員として160本の映画を見ました。さて、今年はどうなるんだろうと思ったら、もう40本以上! 去年とあまりペースが変わってません。どうやら更に映画ファンになってしまったようです。サイフの中身と相談しつつ、今年も映画を見まくりますよ!
ぴあのみなさま、日本アカデミー賞協会のみなさま、一年間、本当にありがとうございました。
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