岸谷五朗「月はどっちに出ている」
各方面で話題を呼んだ作品「月はどっちに出ている」に主演、本格的なスクリーンデビューを果たした。映画の中でのエネルギッシュな演技が評判を呼び、次回作へのオファーも相次いでいるとか。もともとは劇団スーパー・エキセントリックシアターの一員として舞台のプロデュースから、演出、主演をこなす存在でもある。著書もあるというマルチな才能が今後楽しみだ。(東京都出身)
田代まさし「乳房」「クレープ」
バラエティ番組を中心に軽妙なキャラクターで人気の存在だが、映画初出演となった「クレープ」では14年前に別れた娘と再会する父親の戸惑いやときめきを見事に表現。俳優としての可能性を示した。トレードマークの眼鏡を外した素顔の演技は抑制がきいた好演と話題を呼んだが、年齢や父親であるという設定が実生活に近いことも等身大の演技につながり、共感を呼ぶ助けになった。(東京都出身)
萩原聖人「学校」「教祖誕生」「月はどっちに出ている」
テレビドラマ、舞台、CMと様々な分野で活躍し、若い女性から圧倒的な支持を受けている。昨年は「学校」「教祖誕生」「月はどっちに出ている」の話題3作に出演。意欲的な活躍ぶりが目立った。爽やかな好青年の顔と芯の強い男らしさが同居する個性の持ち主。演劇集団「アーリータイムリーズ」を主宰するなどの活動からも、人気先行でない演技派としての今後に注目が集まっている。(神奈川県出身)
安達祐実「REX 恐竜物語」
“具が大きい”のコピーが流行語にもなった話題のカレーCMで一躍人気者になったアイドル少女。恐竜ブームの中、話題を呼んだ「REX恐竜物語」で映画初主演。全国の小学生を大量動員する原動力となった。大ヒットを記録したこの作品では、大人顔負けの演技力を見せ、その後のひっぱりだこの売れっ子ぶりはご存じの通り。末恐ろしい存在だ。(東京都出身)
遠山景織子「高校教師」
話題を呼んだテレビドラマの映画化「高校教師」のヒロインというラッキーなデビューを飾った。それまでいくつかのCMでガラス細工のように繊細な個性が注目を集めていたが、演技力は未知数。『透明な孤独感とでもいうような深さを表現している瞳』が買われて350名の応募者の中から選ばれた。難しい役どころへの挑戦だったが、周囲の期待に見事に応え、大器ぶりをアピールした。(東京都出身)
裕木奈江「学校」
高倉健とCMで、緒形拳とテレビドラマで共演。大物俳優を向こうにまわして、しっかり個性を表現できる活躍ぶりで注目された。可愛らしいルックスで若い男性を中心に人気を集めていたが、昨年は「学校」でもベテランの演技派相手に好演。助演女優賞とのダブル受賞となった。将来が楽しみな演技派女優は、全国でコンサートツアーをこなす歌手いう顔も持っている。(神奈川県出身)