宍戸開「マイフェニックス」
スクリーンへのデビューを飾った「マイフェニックス」では、アメリカン・フットボールの選手を体当たりで演じてみせた。実生活でもスキーの回転競技の選手で、インターハイやインターカレッジに出場した経験を持ち、水泳や剣道もこなすというスポーツマンである。父親である宍戸錠ゆずりの大型肉体派男優として映画界の大きな期待を集めている。(東京都出身)
真木蔵人「あ・うん」
「あ・うん」では、富田靖子が演ずる少女に思いをよせられる帝大生役で、強い印象を残した。すでにテレビなどで高い評価を受けているが、映画の世界でも新人ながら独自の存在感を持ったスケールの大きな俳優として注目されている。その個性をいかし、これから大きくはばたいていってくれることを期待したい。ユニークな子育てでも知られる歌手、マイク真木の長男である。(東京都出身)
本木雅弘「226」「べっぴんの町」「ラッフルズホテル」
アイドル・トリオ“シブがき隊”の一員として芸能界にデビュー。一昨年のグループ解散後、本格的に映画俳優としてのキャリアをスターとさせた。昨年は、「226」「べっぴんの町」「ラッフルズホテル」と話題作3本に出演し、いずれも見事に演じてみせた。人気と実力を兼ね備えた次の世代のスターへと、今後も着実に成長と遂げていってくれるだろう。(埼玉県出身)
川原亜矢子「キッチン」
ベストセラーとなった吉本ばななの原作を森田芳光監督が映画化した注目作「キッチン」のヒロイン役を、2万7301人の応募者の中から見事に射止めたラッキー・ガールである。これまではモデルとして雑誌を中心に活躍、身長178センチというスリムなボディはCMでも人気を集めているが、そのユニークな個性をスクリーンでも思う存分、発揮してくれた。(大阪府出身)
深津絵里「満月のくちづけ」
昨年、三宅裕司製作総指揮の「満月のくちづけ」の主人公役に抜擢され、日本映画では数少ない本格的ファンタスティック・ホラーの主役を力一杯演じきった。まだ17歳でありながら、女優としては樹木希林と大楠道代を尊敬し、好きな男優はゲーリー・クーパー、最も感動した作品は「明日に向かって撃て」と、映画に対してはとくに意欲的なところをみせている。(大分県出身)
山田邦子「君は僕をスキになる」「バカヤロー!2 幸せになりたい」
初めて本格的に主演した「バカヤロー!2 幸せになりたい」、次いで出演した「君は僕をスキになる」では、ともに女優としても逸材であることを証明した。NHKの「好きなタレント100人」では、女性部門の第1位に選ばれるなど、ますます大きな人気を集めているが、これからは日本映画界の一翼をも担うエンターテイナーとして、さらなら飛躍が期待できそうだ。(東京都出身)